【時間栄養学的「気になる食品」】枝豆
枝豆は、大豆を未熟な状態で収穫したもので、日本をはじめとするアジア諸国で古くから食べられています。かつて大豆を枝ごと収穫し、そのまま茹でて食べていたことに名前の由来があるそうです。奈良時代にはすでに食用とされていたと考えられ、平安時代の「延喜式」にもその記録が残されています。
江戸時代には塩茹でにして食べる習慣が広まり、枝豆売りが街中に現れるようになりました。現在では日本国内だけでなく、欧米でも栄養価の高さからスーパーフードとして注目されています。
さて、そんな枝豆には体内で合成できない必須アミノ酸をバランスよく含む大豆タンパク質が豊富で、筋肉の維持や免疫機能の向上に役立ちます。特にメチオニンというアミノ酸はアルコールの代謝を助けるため、お酒のおつまみに最適とされています。ビールと枝豆の組み合わせが定番なのも理にかなっているのですね。
また、腸内環境を整え、便秘の予防や血糖値の上昇を抑える働きがある食物繊維、さらに大豆由来のイソフラボンも含まれており、女性ホルモン(エストロゲン)に似た働きを持つことが知られています。私たちの研究でも、大豆を含むナッツを夕食の2時間前に糖質と一緒に摂取することで、更年期障害の症状を緩和する可能性を報告しています。
加えて、枝豆にはエネルギー代謝を促進し、疲労回復に役立つビタミンB群が含まれています。特に葉酸が豊富で、妊娠中の女性には欠かせない栄養素とされています。
ビタミンB群もアルコールの代謝を助けることから、お酒を飲む機会が多い方にとってもうれしい食品といえるでしょう。さらに、枝豆に含まれるサポニンやレシチンには、血中コレステロール値を低下させる作用があることが報告されています。これにより、動脈硬化や心血管疾患の予防に役立つ可能性が示唆されています。
さまざまな健康効果が期待される枝豆、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
(古谷彰子/愛国学園短期大学准教授)


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