“ブヨブヨ三段腹”から“キレキレシックスパック(割れた腹筋)”へ見事変身したのが「家計簿つけたら、ヤセました!!」の著者、川下和彦さん。成功の秘訣は「“意志”が必要なことは絶対にしない」。

 川下さんは今年43歳、変身以来、周囲から「若返った」「モテそう」など絶賛の嵐だという。

 広告代理店入社以来、体重は増え、身長175センチに対し、体重81キロ超にまでなった。ところが2年前、気付くと3週間で5キロ減、3カ月で18キロ減。ジーンズのウエストは34インチから29インチにまで減った。

「痩せた直後より今の方が筋肉量が増えたかもしれません。見ての通りのシックスパックです」

 痩せる結果につながったのが、家計簿。あまりに無駄遣いが多いのが気になっていた。そんな時、ふと家計簿をつけてみようかと思った。最近は、電卓やノートを用意する必要はなく、スマホのカメラでレシートを撮影するだけでOKの家計簿アプリが複数ある。

「すると、ハマったんですね。金額がグラフで表示されるので“今日は昨日よりもいい得点を!”とゲーム感覚でやれたのがよかったんです」

 3週間後には「節約で“高得点”を出したい」という欲求がより高まり、作戦を練るように。

「『昼食は安い外食にしよう』から、『外で食べるより弁当にした方が安い』になり、バスや電車の利用も、『近いから歩いて節約』と思うようになったんです」

 3カ月後、「我慢」とは無縁のまま自分が痩せていることに気づいた川下さん。せっかくだからベストな体形を目指そうと、自宅で腕立て伏せを始めた。続けていると回数が増える。「じゃあ腹筋もやるか」「それならダンベルも」といった具合に筋トレメニューが増えていき、今やすっかり習慣化。

■目標を立てるのはNG

 川下さんが何度も口にしたのは「頑張らない」こと。

「意志の力による習慣は9割以上が失敗するという調査結果がある。僕の場合、徹底的に意志の力を使わず、頑張らなかった。だから、いつの間にか習慣にできていたんです」

 気合十分にノートに詳細に家計簿をつけていたら挫折しただろう。「今日から昼抜きでダイエット」と思っていたら、やっぱり挫折しただろう。筋トレも同じ。一念発起のスポーツジム通いだったら三日坊主だった。

「極めて抵抗が少ない、ごく簡単なことから始めるのが最大のポイント。その点、スマホは一日に何度もいじるわけですから、家計簿アプリは始めやすいのでは」

 目標を立てるのはNG。目の前にある簡単なことからチョイスする。

「絶対無理」と言った知人に川下さんが「だまされたと思って、とりあえず家計簿つけてみて」と返したところ、その知人は現在ハマり、川下さんと同じ道をたどり中だ。