「もう息子に読ませないわ」と息巻く親もいるという。人気マンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)が7月3日発売号の巻頭に掲載したイラストが過激だと、女性から大バッシングされ、エロを巡る表現論争に発展している。

 それにしても、このところエロへの規制が厳しい。この先、日本のエロはどうなるのか。

 成人向けの作品が多い漫画家のドルショック竹下氏が言う。

「エロを扱う雑誌やAV雑誌は、5〜6年前から廃刊、休刊が続出。エロコンテンツは、漫画も動画もネットで見るのが主流になっています。そのあおりで、取材をベースに描くギャグ路線のエロ漫画は、特に需要が激減。そんなエロ雑誌の読み物ページのような内容は、密かに日本のサブカルチャーを牽引してきましたが、もう載せるところがほとんどないのが現状です。創作ベースのエロ漫画なら、電子媒体で活路が見いだせますが、写真投稿系の雑誌もリベンジポルノの規制で継続が厳しくなっているようです」

■コンビニからグラビア誌が消える?

 東京五輪に向けて規制が厳しさを増す3年後、「エロ雑誌」は壊滅状態になっているかもしれないが、AVもヤバイ。

「アダルト動画は買うのではなく、ネットの無料動画で済ます男性がほとんどですから、AV女優のギャラはどんどん安くなっています。ひと昔前なら、グラビア誌などのイメージカット用にモデルの依頼が結構ありましたが、今はない。カツカツです」(AVプロダクション関係者)

 グラビア誌は若手アイドルの写真が掲載される雑誌で、エロ本線の成人誌とは区別される。もはやグラビアページ以外での肌の露出は激減傾向だ。グラビア誌の編集者が言う。

「性的な写真が多いと、成人誌扱いになります。コンビニでは、アダルトコーナーの撤廃や縮小が相次いでいるため、そうなると売り上げが激減。生き残りのため、エロは減らすしかないのです。アイドルのグラビアでも、性的な表現より健康でポップな表現が主流。東京五輪より先のグローバル化を考えると、いずれは水着の女性を表紙にしただけで、成人誌扱いになってしまうのではないか」

 そんな流れが親や教育関係者に影響。人気マンガの“炎上”に結びついたのだろう。

 エロへの締め付けは企業の動きとも連動する。ニュースサイトの編集者は「エロ系の話の需要は根強いものの、広告主の反応はよくない。セックスなどの表現があると、広告が集まらないのです。健全なイメージを保ちたい企業の広告を取ろうとすると、カットせざるを得ません」。

 社会的責任や法令順守の精神から、大手企業はアダルトや女性差別につながるコンテンツを排除する傾向があるという。サイトの広告売り上げアップで、エロが排除される結果、「エロコンテンツに寛容な企業は、3年後にはほとんどなくなるのではないか」と予測する。

 どんなにエライ人もみんなセックスの結果、生まれてきたはず。それなのにエロの文化は、失われてしまうのか。