エロサイトには、詐欺など不正が仕掛けられていることがあるが、新たな手口が見つかった。日本の警察庁のサイトを偽装し、ユーザーが不正をはたらいたとして罰金を要求するというものだ。

 情報セキュリティーソフト大手トレンドマイクロによると、アダルトサイトから誘導されたニセの警察庁サイトには、ユーザーが「幼児猥褻や動物虐待」の内容を含むコンテンツを閲覧したことからコンピューターをブロック。その解除に違反金の支払いを求めるのが、主な手口だという。

■ユーザーが正規サイトのメッセージと誤解

 請求される違反金は、2万〜5万円。支払い方法はiTunesカードだ。アップルを生んだ米国の警察でも、罰金の支払いがiTunesカード払いになることはあるまい。日本の警察ならなおさらで、冷静に考えれば怪しさ満点なのだが、動揺して支払ってしまう人もいるかもしれない。なぜか。

「今回の詐欺サイトが巧妙なのは、ニセの警察庁サイトが全画面で表示され、見かけのURLは本物でタスクバーや画面右上の『閉じるボタン』『縮小ボタン』などもすべて偽装しているため、ユーザーは正規サイトのメッセージと誤解する可能性があります。しかも、『閉じるボタン』も『縮小ボタン』も反応せず、ウィンドウズのスタートボタンも機能しないことから、ニセサイトが表示されたユーザーはPCがロックされ、操作不能になったと思い込む恐れがあるのです」(同社広報担当者)

 このニセサイトは先月27日前後に確認され、30日までの4日間で国内利用者からのアクセスを2500件以上ブロック。ドイツやフランスの警察当局のニセサイトも見つかっていることから、ここにきて急速に拡大しているようだ。

 万が一、PCがフリーズしてしまったら、電源ボタンを長押しして強制終了するのが手っ取り早いが、厄介な目に遭わないためにはセキュリティーソフトはインストールしておくことだ。