「山の日」を知っている人は39.9%――。

 11日は昨年から新たに祝日に加わった山の日。鳴り物入りで制定された祝日だが、マーケティング会社インテージによると、日にちまで正しく理解している人は4割弱。お盆前の忙しい時期と重なるため、「休日になる」人は57%にとどまり、17%は「休日にならない」。

 一応、山の日は「山に親しみ、山の恩恵に感謝する」という趣旨で制定されたが、当初はお盆休み(13〜16日)に連動させて12日にする予定だった。これなら多くのサラリーマンも休めたはずだが、12日は日航機墜落事故(1985年)と同じ日。「祝うのは不謹慎」という意見が国会で出て11日になってしまった経緯がある。

 実際、昨年8月11日は木曜日で、単なる“忙しいのに迷惑な日”に成り下がっていた。

 もっとも、今年は暦の関係から金曜日に入ったため、11日から16日まで6連休という会社が多いようだ。

 そこで、山への感謝も込め、家族や友人らと山登りを考えている人もいるだろう。どうせ登るなら富士山を目指したいところだ。2013年に世界遺産に登録され、昨年は約24万8000人が入山している。

 最近は休憩や宿泊に使う山小屋も清潔になり、無料のWi―Fi、洋式トイレ、クレジットカードOKというところも増えた。吉田ルートの7合目にある「鎌岩館」は昨年7月に近代的にリニューアルオープンし、5合目の「富士急雲上閣」はカプセルホテル型で、隣のオジサンのイビキが気にならない。ただ、ひとつネックが……。

「今年は連休と重なったため、11日と12日の週末は大混雑が予想される。ピーク時は1日に約6000人が山頂を目指しますので、ところどころ足踏み状態になるかもしれません」(静岡県富士山世界遺産課担当者)

 富士登山オフィシャルサイト「混雑予想カレンダー」によると、山の日とその翌日は“混雑日”と予想され、「各所で行列・渋滞が発生し、自分のペースで歩くことは困難」と説明されている。朝の通勤ラッシュアワーのような光景だ。

「特に御来光を拝もうという人で、8合目付近から頂上は大行列になるでしょう。頂上のスペースまで到達できず、山の側面にへばりついている人もいます。山小屋からも御来光は拝めますので、ぜひお願いします」(前出の担当者)

 人混みと行列が苦手な人は、この時期の富士山は避けるべき!?