客が自分で商品を精算する「セルフレジ」を見かけるようになった。コンビニ大手5社は、2025年までに国内全店舗に導入予定という。

 そのほかにも、「マクドナルド」が一昨年10月から大森駅北口店など全国4店舗で試験的に導入。先月末にテストを終了し、「本格導入するか現在検討中」(広報担当者)。「無印良品」は一昨年2月に有楽町店で試験導入し、昨年4月にはアトレ恵比寿店も続いたが、「それ以外の店舗への導入予定は未定」(広報担当者)だそうだ。

 積極的なのは「ジーユー(GU)」で、昨年6月に約20店舗で試験導入して以来、全店舗の約半数にあたる174店で導入済みだ。狙いは何か。GUを展開するファーストリテイリングの広報担当者が言う。

「お客さまのレジ待ちを短縮し、より便利な購買体験を提供することで、繁忙時のレジ行列が緩和できています。その効果が大きい」

 そこで記者も銀座店5階の紳士フロアで体験してみた。セルフレジが6台、有人レジが1台あった。裾上げなどしたい場合は有人レジへ。

 ボクサーパンツとショートパンツなど4点をカゴに入れてセルフレジに向かう。操作方法は簡単で、商品をハンガーから外し、セルフレジ下のボックスに入れ、ふたを閉めると、瞬時に商品名・点数と精算金額が表示される。記者は4点で3680円。山っぽく積んで“計算ミス”を期待したが、スマホの電卓で計算したのとピタリ同じで驚いた。

 クレジットカードか現金かを選択すると、支払い終了。時間にして1分未満だ。有人レジより圧倒的に速い。自分で袋に入れるのは面倒だが、大した手間じゃない。

 セルフレジ近くに専属スタッフがいるのでチョロまかしは不可能。客からは「操作画面が分かりづらい」という声はあるものの「おおむね好評」だそう。

 経済ジャーナリストの荻原博子氏が言う。

「今後、労働者人口が減る日本では、セルフレジ導入は避けられません。コスト面でも長い目で見れば人件費より得。レジに限らず、機械にとって代わられる仕事は増えていくでしょう」

 嫁に“レジ打ちでもしろ”とは、言えなくなるのだ。