長引く休校、巣ごもり生活のせいで「子どもの偏食が進んで困っているというお母さんの話はよく耳にします」と話すのは、生活経済ジャーナリストの柏木理佳氏だ。

 都内のアパレル関連会社に勤める沙織さん(39=仮名)も、その1人。夫は通常通りほぼ出勤しており、小学生の息子の食事は、もっぱらテレワークの彼女が準備している。

「ずっと休校でお友達にも会えず、かわいそうなので、ご飯ぐらいはリクエストに応えてあげようと思うんですが、そうなると、カレーとかハンバーグとか唐揚げとかメニューが偏っちゃって……つい面倒になって好きな物ばかり食べさせていた私も悪いんですが、好き嫌いが激しくなって、ほとんど野菜を食べなくなっちゃったんですよね」

 IT関連会社に勤める瞳さん(42=仮名)もテレワークで、3食の献立を考え、用意することに疲れてきている。

「小学校低学年の息子に『食べたい物、ある?』って聞くと、大体、冷凍餃子か宅配ピザかコンビニ弁当って答えます。確かに私は料理が上手じゃない。私が作ったご飯より、インスタント麺とか菓子パンの方が『おいしい』って言うので、ガッカリしますけど、最近はそれらをローテーションで回すように……子どももそれに慣れてしまっています」

 日本生活協同組合連合会が4月3日に発表した「新型コロナウイルス感染症についてのアンケート」によると、休園・休校期間中の子ども・孫の平日の昼食をどのように準備したかを質問したところ、「食事の時間に大人が準備」という回答が68.2%で最も多く、「大人が作り置き(弁当以外)」(27.4%)、「子ども・孫が準備(冷凍食品・即席食品などの利用を含む)」(26.8%)と続く。

 また、組合員自身が困ったこと・大変だったことについては、子ども・孫の「ご飯の準備」という自由回答が多く見られたという。

 いずこも同じで、3食を準備し続けるのは本当に大変だ。冷凍食品やインスタント食品などに頼りたくなる気持ちも、よく分かる。

「給食のように毎回、栄養のバランスを考えるなんて至難の業。子どもは濃い味好きなので、どうしてもメニューも偏りがちになります。ただ、偏食が進むと、アレルギーも心配になる。たとえばコンビニ弁当で済ませる場合でも、ご飯に冷凍のミックスベジタブルを混ぜて出すなど、あれこれ工夫するしかありませんね」(前出の柏木氏)

 早く休校が終わってくれ。そう祈っている保護者は多いはずだ。