【給付金10万円「私はこう使う」】

デーブ大久保さん(野球解説者)

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 給付金の10万円は、今回のコロナ禍で大変な思いをされている知り合いの飲食店に落としたいと思っています。

 とはいえ、東京・新橋で「肉蔵でーぶ」という居酒屋をやっているボクも、大変な目にあっています。2016年3月にオープンしたお店は、おかげさまで順調でした。夜は予約で満員ということも珍しくなく、ランチの昼と居酒屋の夜で1日平均100人のお客さんに来ていただいていた。

 それが、3月に売り上げが前年同月比で5分の1に落ち込むと、4月、5月は10分の1です。月500万円あった売り上げが今は50万円に届くかどうか。お客さんが1日3人ということもあります。

 東京都から(感染拡大防止)協力金50万円をいただいたけど、焼け石に水。家賃が30万円超ですから、従業員やアルバイトの人件費を合わせたらそれだけで赤字です。その協力金をいただくのに誓約書を提出しなくてはいけないのですが、そこには申請案件に違反した場合は協力金の返還、さらに協力金と同額の違反金を支払います、とあります。満足な補償がないまま自粛を押し付けておいて、罰金まで取るというのですから、本当に自営業者を助ける気があるのか。残念です。

 店を続けるために、日本政策金融公庫から3000万円、4号(セーフティネット保証制度)から2000万円の借金をしました。でも、これも使途が限られ、例えば高い金利で借りている住宅ローンの返済などには充てられない。苦しんでいる経営者の実情、現状が分かっているとは思えないのです。

 飲食店経営者の大変さが身をもって分かっているから、やせ我慢でも、10万円の給付金はそういうお店のために使います。