〈南海トラフと関係ないといいけど〉

 長野県や沖縄県などで震度3〜4の地震を観測した27日、ツイッター上で〈南海トラフ〉がトレンド入り。巨大地震の予兆だと不安視する声がネット上で続出している。日本列島は一体、どうなっているのか。

 27日は長野、静岡、愛知の各県で震度4の地震が発生した直後、沖縄の宮古島市で震度3を観測。19日には、神奈川県横須賀市で6月以降、4回目の“異臭騒ぎ”も起きている。立命館大学環太平洋文明研究センター教授の高橋学氏(災害リスクマネジメント)は「最近の地震と異臭騒ぎはつながっている」と前置きし、こう続ける。

「地震や異臭など、一つ一つの現象に目がいきがちですが、いずれもフィリピン海プレートの運動が原因だと考えられます。フィリピン海プレートは太平洋プレートに押され、東日本が乗っかっている北米プレートと西日本が乗っかっているユーラシアプレートの両方の下に沈み込んでいます。フィリピン海プレートの動きによって、地震が発生したり、異臭が発生していると考えられます」

 つまり、27日の地震も、横須賀での“異臭騒ぎ”も、バラバラの現象ではないということだ。ただ、原因が分かっても、いつどこで巨大地震が襲ってくるかは予測不能。恐ろしいのは、フィリピン海プレートが沈み込むことで、北米、ユーラシアの両プレートの“歪み”が限界に達しつつあるのではないか、ということだ。

■関東大震災直前にも変なニオイ

「戦前の内務省の記録によると、1923年の関東大震災の直前、浦賀(横須賀市)や三浦半島南端の城ケ島で異臭がしたといいます。プレート運動によって岩石が崩落し、異臭が発生していた可能性があります。フィリピン海プレートが北米プレートの下に沈み込んでいる境界に位置する『相模トラフ』近くの東京湾で、5月20日前後の3日間に地震が7回発生していたこともあわせて考えると、北米プレートやユーラシアプレートがいつ跳ね上がっても不思議ではありません。北米プレートが跳ねたら首都圏巨大地震が、ユーラシアプレートが跳ねたら南海巨大地震が発生するでしょう」(高橋学氏)

 近い将来やって来る巨大地震への備えを怠ってはいけない。