ドジャースのチームリーダーで、MVPトリオの一角を担うムーキー・ベッツ内野手(32)に不安が露呈した。

 オープン戦は11試合に出場し、25打数6安打の打率.240、1本塁打、3打点。長打は日本時間5日のレッズ戦で放った本塁打1本のみで、体調不良により、アリゾナでの最後のオープン戦を2試合連続で欠場した。開幕前とはいえ、2022年に.174をマークして以来の低打率に終わった。

 その22年は開幕からしばらく不振(4月の月間打率.230)が続いた。どちらかといえばスロースターターで、シーズンを追うごとに調子を上げるタイプ。22年の二の舞いとなれば、チームに悪影響を及ぼしかねないのだ。

 1番を打つ大谷翔平(30)が勝負を避けられて歩かされるケースが増えればド軍打線の得点力低下は必至だが、むしろ足を引っ張られるのは約2シーズンぶりのリアル二刀流復帰を目指す大谷も含めた山本由伸(26)、佐々木朗希(23)ら投手陣だろう。

MVP狙いも稚拙な遊撃守備

 今季のベッツは過去にゴールドグラブ賞を6度受賞した本職の右翼ではなく、昨季序盤に守った遊撃起用が基本線。レッドソックス時代の18年以来、2度目のMVP受賞に向け、右翼よりも守備の負担が大きい遊撃の方が評価されると考えているという。

 ジョン・オーバートン高校(テネシー州)時代は遊撃手として鳴らし、類いまれな身体能力の持ち主とはいえ、昨季は不安定な守備を露呈した。開幕から6月に左手首の亀裂骨折で負傷者リスト(IL)入りするまで61試合に遊撃で出場したが、お世辞にも守備範囲は広いとはいえず、スローイングのミスも目についた。昨季の送球エラーは3個にとどまったものの、18年のゴールドグラバーで、捕球が巧みな一塁のフリーマンに救われたのも確かだ。

 今季のキャンプでは昨季同様、守備の名手で佐々木に背番号「11」を譲ったベテランのミゲル・ロハス(36)からマンツーマンで遊撃守備の指導を受けた。オープン戦では無失策だったが、どこまで上達しているかは未知数と言わざるを得ない。

 今季のド軍先発陣は大谷ら日本人投手3人が同時期にローテに名を連ねる可能性があるものの、揃って遊撃の拙守に悩まされるかもしれない。