【全英オープン 2日目】

 首位と3打差、2アンダー12位発進の松山英樹(25)が17番(パー5)の罠にはまった。

 スタート時の2アンダーにスコアを戻して迎えた17番。ドライバーで打った第1打を左セミラフへ。第2打は目の前のマウンドが邪魔になりグリーンは見えない。いったんマウンドに登ってグリーン方向を確認しアイアンで狙ったボールは左サイドのブッシュの中に入ってしまう。松山はアンプレアブルを宣言せず、木の枝の中に背中だけ入れて脱出を試みたが、テークバックがとれない状態から打ち出されたボールは約7メートル前方の舗装されていないカート道に転がっただけ。ピンまで約100ヤードの第4打はグリーン奥に転がり落ち、第5打はピンを6メートルオーバーと寄らず、ボギーパットも外す。この大会初のダブルボギーでイーブンパーまでスコアを落とした。

「しんどかった。17番の2打目は引っ掛けてしまった。4打目がもったいなかった。明日もいいプレーをしないと上位にいけない。天候次第だが、5アンダーくらいを目指したい」(松山) 

■「貯金」を吐き出す

 この日は激しい雨が降ったり、やんだり。風向きや強さも瞬時に変わるリンクス特有の天候が選手を苦しめた。初日39人もいたアンダーパーは、2日目が終わって9人に減った。

 松山の前半はウインドブレーカーを着たり、脱いだり、雨天で集中力の持続が難しい中、5番まではパーが続く。

 スコアが動いたのは6番。スプーン(3W)で打った第2打がグリーン右サイドの深いラフへ。アプローチが寄らずボギー。7番で1・3メートルのバーディーパットを沈めて取り返すと、8番もピンまで137ヤードの第2打を2・5メートルにつけて連続バーディー。この時点で首位スピースに1打差に迫る。

 9番で再び強い雨が降り出し、グリーン上の水をローラーで掃き出す作業のため試合が約15分間中断。ここで勢いをそがれたのか、第1打をミスした10、11番でボギー。難易度1位(4・705)でこの日バーディーゼロの13番もボギー。通算イーブンまでスコアを落とす。

 気まぐれな雨と風でおそらく終盤の体感温度は10度以下。各選手が防寒手袋をはめる中、松山は14、16番で取り返し、スタート時の2アンダーに戻すも、バーディーが欲しい17番のトラブルで「貯金」を吐き出した。

 雨、風、低い気温、速さが変わるグリーン……我慢比べと高度な技術が要求されるリンクスの3日目。世界ランク2位の松山の真価が問われる。