24日の熊本大会決勝で秀岳館が九州学院を3―1で破り、2年連続3度目の出場を決めた。

 準決勝前に鍛治舎巧監督(66)が突発性不整脈で検査入院。代わりに部長が指揮を執ったが、監督不在の影響を感じさせない戦いぶりだった。

 これまで甲子園は3季連続4強入り。かつて鍛治舎監督が率いた中学の硬式チームの強豪「オール枚方ボーイズ」の選手を中心に、関西の選手を根こそぎかき集めて批判を浴びたが、今は事情が異なると、熊本の高校野球関係者がこう言う。

「ベンチ入りメンバーに熊本出身の選手がほとんどいない構成は相変わらずで、地元で人気はありません。関西でも中学硬式野球の約100チーム中、およそ80チームが『反・鍛治舎』。それ以外の20チームが『親・鍛治舎』。『親』の方から入学する関西系はいるものの、今は枚方ボーイズの選手でさえ、必ずしも自由になるわけではない。そのため、九州の他県、特に福岡にターゲットを移し、有望な子をかき集めている。沖縄や鹿児島にもスカウト網があって、実力のある選手が入っています」

 質の高い選手を集め、夜中まで猛練習をして鍛え上げるのが鍛治舎流。「関西方面」の選手が取りにくくなっても、スカウト網を「九州中」に変更し、豊富な練習量により強さを保っている。

 入院期間は21日から1週間程度の予定だが、仮に指揮官の回復が遅れ、甲子園に間に合わなくても、全国制覇を狙うだけの力はありそうだ。