後半戦に入っても巨人は広島に勝てなかった。

 岐阜で行われた25日の試合で先発したマイコラスが七回まで無失点と好投。だが、八回に急造二塁手マギーのまずい打球処理が続き(いずれも安打)、これが失点につながった。

 高橋由伸監督は「(九回に1点取った?)もっと早く取らなくちゃいけないんだけど、そのまま終わるんじゃなくて、あそこまで持っていったのは良かった。ただ(敗戦という)結果は結果。広島とはロースコアになる? 後半戦になって接戦になっているので、そこで何とか勝ち切らないといけない」と言うしかなかった。

 6月に就任した鹿取新GMは球宴期間中に田畑投手コーチをスコアラーに配置転換した。もともとはスコアラー出身。情報分析に定評があるからだ。「広島戦は3勝11敗。そこが5割ならこうなっていない。広島専従として対策をしっかりやってもらう」と同GMは狙いを明かしていた。要するに、Bクラスに沈む元凶は、一方的にやられ続ける広島対策にあると断じたのだ。

■ノルマは6勝

「裏を返せば、後半戦も同じように負け続けたらヤバイ。打てない打撃コーチ、抑えられない投手コーチはもちろん、これまで広島を分析したスコアラーだって『何をやっていたのか』と責任を取らされるかもしれない。近年は先乗りスコアラー4人が持ち回りでやっていた。現段階で担当ができたのは広島だけ。せめて後半戦は広島に勝ち越すくらいの成果を出さないと、一体何人のクビが飛ぶか。関係者は戦々恐々です。試合前まで残りの広島戦は11試合。ノルマは6勝です」(チーム関係者)

 広島ナインは一方的な対戦成績の最大の要因を「巨人打線の迫力不足」とみている。「何年か前までは巨人に勝っていても、終盤になると逆転されるかもしれないと、いつも怖かった。今は逆転できると、逆に思います」と言う。

 これで3勝12敗。10戦で6勝は、これまでを考えたらハードルが高いが、少しでも意地を見せないことには、このオフは大変なことになる。広島に勝てないのは打てないせいか、打たれるせいか、はたまたデータ収集が甘いからか――。こんな“犯人”捜しが、始まることになる。