プロテニスは来週から夏のハードコートシーズンが始まる。錦織圭(27=世界ランク8位)は、31日開幕のシティ・オープンで今季の初優勝を目指す。この大会とマスターズ2大会を経て、全米オープン(8月28日開幕)へと向かうのだが、今季は世界ランク1位のマリー(30)と同4位のジョコビッチ(30)が、ともに右肘故障の影響で不振を極め、ジョコビッチに至っては患部の状態が深刻で全米オープンの欠場が濃厚だ。

 全米は錦織にとって相性のいい大会だ。昨年はベスト4で、14年は準優勝。「全米はグランドスラムの中でも優勝の可能性が最も高い」との声をよく聞く。そこに強敵2人が不振と欠場なら、「優勝のチャンス拡大」と期待するマスコミやファンは多いだろう。

■フェデラーとナダルの壁

 しかし、強敵はこの2人だけではない。今季は結果が出ないジョコビッチとマリーをカバーするかのように、昨年故障に泣いたフェデラー(35=同3位)とナダル(31=同2位)が大暴れ。

 フェデラーは左膝をケガしてプロ人生で初の手術を経験したことで、「もう終わった」とさえ言われていたが、今季は全豪優勝で完全復活を果たすと、全英でも史上最多となる8度目のタイトルを取った。ナダルもモンテカルロからマドリードまで3大会連続V。全仏では3年ぶり10回目の優勝を飾り、全米ではこの2人が大きな壁となる。

 さらに、ビッグ4以外のティエム(23=7位)やズベレフ(20=11位)といった若手も、それぞれ今季はマスターズ2位、優勝という成績を残し、急速に力をつけている。

 そもそも今季の錦織は、勝って当たり前の格下にコロコロ負けている。ジョコビッチやマリーの不振など関係ないか……。