巨人の「オヤジ」が存在感を示した。

 30日のDeNA戦。1点差で迎えた九回2死走者なしから、連打で一、三塁の好機を迎えた場面だった。ここで途中出場の相川亮二(41)が左中間へ二塁打を放ち、走者2人が生還。巨人移籍3年目にして初のサヨナラ打にお立ち台で、「打ってないのに監督が使ってくれた。期待に応えたかった。オヤジでもまだまだできるんだというところを見せたかったので本当にうれしい」と笑顔を見せた。
 多くの意味を持つ一打である。さるチーム関係者がこう言うのだ。

「暴行事件を起こし、謹慎中の山口俊(30)と相川は誕生日が同じ今月11日。まだ事件が発覚する前の15日に都内の焼き肉店で合同誕生会を開いた写真が、他の出席者によってSNSにアップされていた。その後の18日、山口俊が11日未明に事件を起こしていたことが発覚。その写真がネット上で拡散したせいで、誕生会に同席していた相川まで球団に事情を確認されるはめになった。横浜時代からかわいがっている後輩が、4日前にまさか病院で事件を起こしているなんて知らなかった本人はもちろんおとがめなしでも、まるで事件の関係者のようなイメージになってしまい、困惑していたようです」

 そんな“汚名”もこの一撃で返上した。同時にこれで来季へクビをつないだかもしれない。なんといっても巨人は捕手難。首脳陣は「打てない」「リードが悪い」と文句を言いながら、打率.194の小林を起用し続ける。代わる捕手がいないからだ。

「阿部が一塁に専念している以上、相川の第2捕手としての首脳陣の信頼は厚い。昨年は自主トレに小林を連れていって教育している。そんなコーチ的な役割に加え、代打としても存在感が示せれば、来季も現役続行が濃厚です」(前出の関係者)

 高橋由伸監督は「やはりベテラン。長年の経験、読み、そういうものがあるからチャンスで積極的に振れる」と目を細めただけに、42歳となる来季も、スーパーサブとしての再契約が見えてきた。