シーズン中から、やたらと動きまくっているのが日本ハムだ。

 トレード期限だった31日、中継ぎエースの谷元圭介(32)を金銭で中日に放出。助っ人左腕のエスコバー(25)をDeNA、屋宜(28)をヤクルトにトレードで出したのに続き、今回が3人目の放出になる。

 31日現在、首位・楽天から28ゲーム差の5位。3位の西武とも21ゲーム差で、CS進出も絶望的。「すでに来季を見据えたチームづくりに着手しているからこそ」と、あるOBがこう続ける。

「投手としてのピークが過ぎた谷元の代わりに、ルーキーの玉井や2年目の田中などに経験を積ませた方が長い目で見て得策という判断でしょう。谷元を出せば、若手が経験を積む場が生じるし、中日に請われて移籍する谷元にもいま以上に充実した働き場所を与えることになる。チームにとっても谷元にとってもプラスですからね」

 谷元に限らず、すでに国内FA権を取得した抑えの増井(33)、セットアッパーの宮西(32)、捕手の大野(30)がベンチを温める機会が増えているのは、おそらく来季構想から外れたため。「栗山監督やフロントは彼らの代わりを務める若手にメドが立ったと判断したようだ」とは前出のOBだ。

 とはいえ、谷元はともかく、いまの日本ハムに抑えやセットアッパーの代わりを務められるだけの実力を持った若手がどれだけいるか。これまでチームの新陳代謝がうまくいっていたのは、活躍の場を与えればそれなりに力を発揮する若手がいたからこそ。過去と比べて若手の質自体が落ちているとすれば、単に高年俸選手をリストラしただけで終わってしまう。