巨人が序盤のリードを守れずに逆転負けを食らった。

 3日のヤクルト戦で幸先良く4点を先制したものの、2点リードの六回から2番手の桜井が2点を許して同点。3番手の西村が七回1死二塁からバレンティンに決勝2ランを浴び、今季初の6連勝を逃した。

 高橋由伸監督は「投手は少しでも失点を少なく、打者は得点を1点でも多くというのはいつも変わらない」と淡々と話したが、この日は内海が5回3失点。先発が早い回で降板すると巨人はもろい。八回のマシソンと九回のカミネロ以外の救援陣が、相変わらず不安定なのだ。

 そこで待たれるのは、二軍調整中の2人の投手。9年連続60試合登板の山口鉄也(33)、昨季のセーブ王の沢村拓一(29)である。

 左腕のコンディション不良からの復帰を目指す山口鉄は、先月末の二軍戦で実戦登板を果たしている。順調なら8月中旬に一軍復帰予定となっているが、問題は右肩痛で今季登板がない沢村の方だ。キャンプで出遅れ、初登板となった3月のオープン戦で投じた初球が頭部死球となり、わずか1球で危険球退場。その後、右肩痛を理由に三軍落ちとなっている。

「かなり前から球場の端から端までの遠投は行っていることから、右肩の故障は癒えている可能性は高い。それならなぜ、なかなか実戦登板に至らないのか。相手の頭にぶつけてしまったことで、イップス疑惑がささやかれているんです」(球界関係者)

■リミットを過ぎれば“今季戦力外”

 慎重に調整を進めてきた沢村は、7月末になってようやくシート打撃に登板。先月に視察した鹿取GMは「8月半ば」の昇格プランを明かしたが、ここを「リミット」とも話している。要するに、そこまでに一軍に合流できなければ、今季は“戦力外”ということになる。

「遠投をやっているのに試合で投げられないのは、肩の故障以外の理由と考えるのが自然。イップスは精神的なもの。打者相手に投げる試合になると、さらなる問題が生じる可能性がある。仮に一軍合流が間に合ったとしても、昨季のような働きをアテにするのは酷かもしれません」(前出の関係者)

 村田ヘッドコーチは「一軍にいるといないとでは大違い」と復帰を心待ちにしているが、リミットまで、あと10日余りである。