順調に調整を進めているようだ。ヤクルトのドラフト1位・奥川恭伸(星稜)が30日のロッテ二軍戦に今季2度目の先発。前回登板と同様、1イニングを投げて無失点。最速154キロをマークし、1つの三振を奪った。

 1学年上で2018年のU18で同じ釜の飯を食った藤原を145キロのフォークで二ゴロに打ち取るなどしたが、「内容はまだまだという感じ。変化球が抜けてとか、2ストライクに追い込んでから思ったところに投げ切れなかった」と反省した。

 この日は、2番・平沢を迎えた場面で降雨中断があった。

「(その間に)変化球がちょっと抜けていたので、(小野寺投手コーチから)アドバイスとかありましたけど、そこでも修正できなかったというのが今日の反省点かなと思う」と話した奥川だったが、チーム内では、高卒新人離れした修正能力の高さや野球頭脳を評価する声が少なくない。

「高卒新人といえば、ただガムシャラに投げることが多いですが、奥川はそうではありません」とヤクルトOBが続ける。

■写真を見て「いい感じ」

「春のキャンプで初めてブルペン入りした翌日、腕を上げてトップをつくっているシーンの写真が新聞で取り上げられているのを見て『これはいい感じで投げられている』と喜んだそうです。自分自身のフォームを客観的に把握し、どのように投げたら良い球がいくのかが分かっているのでしょう。ブルペン入りする際も、キャッチボールの段階でフォームのバランスがイマイチだと感じた時は、上体に頼った投げ方にならず、下半身にタメをつくれるよう、膝の使い方など工夫している。投げている途中にバランスが崩れても、修正しながら投げられる。こういう投手は大崩れすることが少ないといえます」

 奥川は今後、二軍戦でイニング数を徐々に増やしていく方針。新人離れした「野球アタマ」があれば、一軍デビューもそう遠くはないだろう。