【ZOZO選手権】最終日

 昨年大会は、日本初開催のPGAツアーとして大いに盛り上がった。今年はコロナ禍のため米国での開催となったことで案の定、23アンダーで優勝したP・カントレー(28=米国)を筆頭に米ツアー勢が上位を独占。日本ツアーから出場資格を得たプロの成績はひどかった。

 日本ツアー出場組は、プロ転向したばかりの金谷拓実(22)が11アンダー41位、石川遼(29)が5アンダー63位、今平周吾(28)、堀川未来夢(27)が4アンダー66位、星野陸也(24)が1アンダー72位、関藤直熙(23)が1オーバー75位。いずれも優勝争いに無縁だった。予選落ちのある大会だったら、果たして何人が決勝に残っただろうか。

「日本人プロは米ツアーで戦うために自分の得手、不得手を理解していないのかもしれない」と米ゴルフ事情に詳しい吉川英三郎氏がこう解説する。

■プレー分析、情報量が圧倒的に少ない

「日本ツアーにはドライバー飛距離、フェアウエーキープ率、パーオン率、平均パット数などのデータはありますが単純な数字であり、PGAツアーのスタッツに比べて選手の実力を反映したものになっていない。PGAツアーは年間数億円の経費をかけて、選手のプレーデータを全試合で細かく収集しており、なかでもティーショット、アイアン、アプローチ、パットがどれくらいスコアに貢献したかを数値化したストロークゲインド(SG)という成績に蓄積された情報量は膨大です。それを見ると選手の弱点がよくわかり、専属コーチはスタッツを判断材料にプロにアドバイスしているようです」

 選手の好不調がスタッツで一目瞭然なのだ。

 例えば、フジサンケイに勝って出場権を手にした星野は、「ドライバー飛距離が武器なので、どれくらい通用するのか試したい」と語った。今大会ドライバー飛距離は289・0ヤード(25位)。SGオフ・ザ・ティーはプラス0・356(37位)と、わずかに平均値を上回ったが、アイアン、アプローチ、パットともSGは平均値を大きく下回るマイナスであり、国内のように飛ばしても海外で戦えない原因がはっきりしている。

 ボールを飛ばした、グリーンに乗った、パット数が少なかったというザックリした情報しかなければ、いつまでたっても米ツアープロには追いつけないのがわかる。

 米ツアーを主戦場とする松山英樹(28)は13アンダー28位、小平智(31)は12アンダー35位だった。