巨人の中田翔(32)が27日、日本ハムから移籍後、初めて札幌ドームに入った。

 日本ハムの練習時間にグラウンド入りすると、杉谷、清宮、万波ら元チームメートと談笑。慕っていた稲葉GMと言葉を交わし、新庄監督にもあいさつをするなど大忙しだった。

 昨年シーズン途中に同僚への暴行行為で出場停止処分を受け、その後8月に無償トレードで巨人に移籍していた。今季はここまで打率.211、4本塁打、17打点。14日の中日戦で逆転満塁本塁打を放ったものの、最近はスタメン落ちが増えており、この日も出番はなかった。

 面白いデータがある。原監督の第2次政権が始まった2006年から昨季までの16年間で、巨人がリーグ優勝を逃したのは計8度。これは交流戦で勝ち越せなかった(5割以下)年とリンクしている。勝ち越せばリーグ優勝、勝ち越せなければV逸と、はっきり明暗が分かれているのだ。

 中田は原監督の指示で交流戦前の阪神戦から左翼の練習を開始。この日もシートノックでは左翼の守備に就いた。原監督はパの本拠地ではDH・ウォーカー、一塁・中島、左翼・中田という超攻撃的布陣を敷く可能性を示唆している。

「巨人は交流戦の戦いぶりがそのままシーズンの成績に直結するだけに、原監督はただの18試合とは思っていない。毎年、交流戦のDH制が採用されるパの本拠地での試合で色を出したがる。『守備力があって外野の経験もある』と中田の左翼は今年の目玉オプション。さらに原監督は『パ・リーグを知っている』と中田の生きた情報もアテにされているから責任重大です」(球界関係者)

 この日はわずか3安打で2−3。2連敗の巨人は交流戦2勝2敗となった。中田はここで役に立てなければ、いよいよ“最後の仕事”になる可能性もある。