支援物資を運ぶため船でパレスチナ自治区ガザ地区に向かう途中にイスラエル軍に拘束されたスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(22)が10日、飛行機でイスラエルを出国してフランスに向かった。

イスラエル外務省は、フランス経由で母国スウェーデンに向かう飛行機の座席に真顔で座るトゥンベリさんの写真を公開し、出国したことを発表した。

地球温暖化対策を求める活動を行ってきたトゥンベリさんは長年、環境負荷の問題から大量に二酸化炭素を排出する飛行機を利用しないことを公にしていることから、「行きは船で、帰りは飛行機とは笑える」「帰国までずっと大気汚染をしている」と批判にさらされている。

トゥンベリさんは1日、仲間とともに人道支援船でイタリア南部シチリア島を出発してパレスチナ自治区ガザを目指していたが、9日に地中海上でイスラエル軍に拿捕(だほ)されて拘束された。

12人の乗組員にけがなどはなく、食料や水を提供しているとイスラエルの外務省はX(旧ツイッター)で発表。「ショーは終わった」として、トゥンベリさんを含む12人は国外退去のためにテルアビブの空港に移送された。イスラエルの人権団体によると、トゥンベリさんのほか3人が即時退去に同意したという。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)