史上最年少プロ棋士、藤井聡太七段(16)が14日、大阪市の関西将棋会館で指された第60期王位戦予選で山崎隆之八段(37)に138手で敗れ、デビュー以来2度目の連敗を喫した。8大タイトル戦の初戦敗退は初めて。公式戦通算成績は89勝17敗。

終盤の粘りが及ばなかった。藤井は3日の棋王戦挑戦者決定トーナメントで敗退し、本年度中のタイトル獲得が消滅。この日の対局は来夏の王位戦7番勝負の挑戦者を決める戦いで、来期タイトル獲得の新たなスタートとなるはずだった。「自分の実力によるものだと思う。力をつけて乗り越えたい」と悔しさをにじませた。

山崎は一般棋戦で8回の優勝経験を持つ強豪。対戦は初めてだったが、藤井がプロ棋士養成機関「奨励会」の会員だったころ、山崎は奨励会で世話役の「幹事」を4年間務めた。つぎに対戦するときは、先輩に恩返しする。【松浦隆司】