<イースタン・リーグ:西武7−0DeNA>◇25日◇横須賀スタジアム

ビジター球場に訪れた西武ファンたちからこの日、最も大きな歓声を受けたのは栗山でも源田でなく、佐藤龍世内野手(28)が打席に立った時だった。

「龍世〜!!」

第1打席だけでなく、その後もファンの声が響く。「応援していただいてありがたいです」。よくそう口にしているが、この日の歓声は特にしみたことだろう。3軍で汗を流した。袖をまくり、日没近くまでに打ち込む日も。この日から2軍合流となった。

5番三塁でスタメン出場し、2回の第1打席、DeNAジャクソンのやや低め150キロに強く合わせ、痛烈にセンター前に転がした。6回に三遊間への安打を転がせば、際どい球を見送っての四球も。2軍レベルでは別格ともいえる打席内容を復帰戦から見せた。

多くは言わない。「結果、出すだけです」。昨季は93試合出場で打率2割4分4厘、7本塁打、34打点。得点力の低さに苦しみ抜いたチームの中では、健闘といえる数字を出した。

すでにペナントレース開幕は3日後に迫り、1軍内野陣も好調なことから、佐藤龍はまずは2軍で開幕を迎えることになりそう。

それでも今の仕事を徹底してこなす。「結果、出すだけですから」と、もう1度言葉を出す。野球が好きな男、誰よりも打ち込む選手。気が付けば、ベンチの最前線で知らずと大きな声を出している。【金子真仁】