<日本ハム1−5ソフトバンク>◇1日◇エスコンフィールド

エースでつまずき、63年ぶりの開幕4連勝を逃した。日本ハムは昨季パ・リーグ投手2冠の先発伊藤大海投手(27)が、5回97球を投げ9安打5失点で黒星を喫した。2点ビハインドの5回には柳田、今宮に被弾。昨季クライマックスシリーズで敗れたソフトバンクに雪辱できず、6年ぶりの本拠地開幕戦勝利はならなかった。

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伊藤が珍しく序盤でつかまった。初回、先頭の周東に四球を与えると、続く中村の打席で周東に二盗を許し、さらに中村、柳田に連打を浴び、いきなり1点を失った。「向こうの打線が、こう行こうという意図をすごく感じた。スライダーも通らず、まっすぐも、ことごとく弾かれて、気持ち悪さは感じた」。3連敗からの巻き返しを狙うタカ打線に簡単に捉えられ、先手を奪われた。

2回にはリチャード、周東に二塁打、中村の右前適時打などで、さらに2点を献上。「普通に投げているとタイミングが合っていたので何とか、ずらせないか」と3、4回は投球テンポを変えながら無失点に抑えたが、5回先頭の柳田、2死から今宮にも被弾した。「ホーム開幕戦を託され、ゲームを作ることができず悔しい」。前半だけで5点を失う、伊藤らしくない内容だった。

負の情報は一切、断ち切ったはずだった。前日3月31日、本拠地エスコンフィールドで調整中、大型ビジョンにテスト画面が登場。スコアボードが初回に両軍1点ずつ取り合う状況になっていた。「俺1点取られてるよ」と苦笑い。「不吉なのでなおしてください」とスタッフに伝え、すぐに失点0に変わったが、結果は初回にいきなり1点を失う展開になってしまった。

失敗を糧にすぐ修正できるのが伊藤の良さ。新庄監督は「意外と出鼻くじかれた方が一番いい成績を残すかもしれない。前向きにね。切り替えて、次はしっかりしたピッチングをしてくれると思うんで、それも楽しみの1つ」と期待。1年目は先発5戦目での初白星から10勝に乗せ、2年目も先発3戦目で初勝利をつかんでから2年連続2桁勝利につなげた。伊藤は「課題にもなるし、逆に気がつけてよかった部分もある。しっかり対策したい」。やられた分は次回、必ずやり返す。【永野高輔】