皇帝ヒョードルが4年ぶりに日本の年末を彩る。12月29日の米格闘技団体ベラトール初の日本大会、31日のRIZIN20(いずれもさいたまスーパーアリーナ)に向けた会見が9日、東京・目黒雅叙園で行われ、29日メインでの元PRIDEヘビー級王者エミリヤーエンコ・ヒョードル(42=ロシア)とクイントン・“ランペイジ”・ジャクソン(41=米国)の対戦が発表された。

これが日本ラストマッチだ。ヒョードルは今回新たにベラトールと3戦を契約。ベラトールのスコット・コーカー代表はその3戦が「引退ツアーになる」と明かした。12・29日本大会が第一弾で、次はヨーロッパ、最後は母国ロシアとまわる予定だ。ヒョードルは12年に1度引退し、15年大みそかのRIZIN旗揚げ戦で3年ぶりに復帰。その後ベラトールを主戦場に戦ってきたが、今度は本当の見納めとなる。この日、緊急来日し会見に臨んだヒョードルは「私の大好きな国で再び戦えることを光栄に思う」と話し、「最大限の努力をして、最高に美しい試合を目に焼き付けてもらえるようにしたい」と最高のパフォーマンスを約束した。同じくPRIDEで活躍したジャクソンも約14年ぶりの日本での試合に「めちゃくちゃテンションあがってます」と心を躍らせた。12・29が「娘の誕生日で、できれば日本に呼び寄せたい」と明かすと、隣に座っていたヒョードルも「私の娘の誕生日も12・29です」。互いにリスペクトし、不思議な縁でつながる2人が日本の年末を盛り上げる。

また、2大会あわせてベラトールと、RIZINの対抗戦が行われることも発表された。RIZINの榊原信行実行委員長は5〜7試合が望ましいと語り、「(朝倉)未来が先頭に立ってやっていくのもいい」「スコットは(那須川)天心をめちゃくちゃ評価している。ベラトールに上げたいと思っているでしょうね」と対抗戦の構想を語った。

2団体が本格的に手を組むことで、それぞれの団体が“鎖国”する格闘技界の現状に一石を投じる狙いもある。榊原氏は「最終的に目指すのは(サッカーの)チャンピオンズリーグ。各プロモーションが戦っても小さな話」。現在ラグビーW杯が大きな話題になっていることを挙げ、「3年、5年後に格闘技のW杯ができたらいい」と夢を広げた。