大相撲夏巡業の「かみのやま温泉場所」が11日、山形・上山市で開催された。

 地方を回る巡業では、各地の名産品が差し入れされることが多い。豊富な果物の産地として知られる山形県で、この季節と言えばスイカ。この日も稽古後の支度部屋に、大量のスイカが差し入れされ、稽古で乾いた力士たちのノドを潤した。

 中でも目を輝かせたのが「小さい頃から大好き。ブルガリアには百数キロのものもあるんだ。丸1個、食べたこともあるよ」と話す、ブルガリア出身の前頭碧山(31=春日野)だ。

 昼食後、まげを結い直してもらうと早速、大きなお盆に並べられたスイカに、かぶりついた。「そんなに見られちゃうと、おいしく食べられないよ〜」と笑いながらカメラマンの注文に応じた。「味はブルガリアも日本も同じでうまい。昨日、ここ(上山市)のホテルに着いて、スイカはないか聞いたら『ないです』って言われたからね」と、ようやくありつけた大好物を面白いように流し込んだ。「でも食べ過ぎたら危ないよ。いきなり腹が痛くなって苦しくなるから」と言いつつ、ぱくついた。

 7月の名古屋場所では、千秋楽まで横綱白鵬(宮城野)と優勝を争い、優勝次点の13勝を挙げた。平幕上位復帰が確実な秋場所(9月10日初日・両国国技館)に向けて、英気を養ったようだ。