大相撲の大関経験者で、昨年7月の左膝の大けがで大きく番付を下げた幕下朝乃山(31=高砂)が11日、都内の部屋で稽古後、9日付で日本相撲協会を退職した元横綱の白鵬翔さんについて語った。「僕が入った時には横綱だったし、入る前から横綱で活躍されていた。幕内に上がった時には『対戦してみたい』と憧れた人。対戦して、肌で感じたことは今でも覚えている。『勝ちたい』と強く思った人。誰しも、1度は戦ってみたい人。(退職は)ビックリしました」と振り返った。
2人は3度対戦し、朝乃山の全敗だった。それでも、ともに右四つを得意とし、歴代最多45度の優勝を誇る白鵬さんは、現役終盤、自身の後継者として朝乃山を指名、期待していた。それに呼応するように、現役時代終盤としては、白鵬さんの在籍していた宮城野部屋まで出稽古に行く、数少ない力士でもあった。
3度の対戦は全て、内容も詳細に覚えていた。土俵外でも、20年3月の春場所で大関昇進を決め「優勝した横綱(白鵬さん)と一緒に、NHKに出演したのも覚えています」と、懐かしそうに話した。最近では、昨年名古屋場所での左膝の大けがから復帰した、3月の春場所で三段目優勝を飾った取組直後に「おめでとう」と、声をかけられ、握手を交わしていた。朝乃山は「本当にうれしかったですね」と、しみじみと感謝を口にした。
「プライベートの交流はなかったので、さみしいというよりは、ビックリしました。(9日の)退職会見も少しだけ見ていましたけど横綱が決めたこと。横綱も新たな夢に向かって頑張っていくのだと思う」。白鵬さんも「朝乃山には絶対的な型がある」と認めた右四つで、再び番付を駆け上がっていく決意をにじませていた。


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