J2東京ヴェルディの新体制発表会見が14日、東京・京王プラザホテルで行われ、新加入11選手が出席した。

 就任初年度の17年に5位でクラブを初のJ1昇格プレーオフに導いたミゲル・アンヘル・ロティーナ監督(60)は、J1復帰へ継続した強化を明言。「去年の目標は試合から試合、次の試合に勝つことだった。今年は、より毎日…1日1日のトレーニングを、しっかりすること。それがカギだ」と昇格へ地道な取り組みを重ねることを強調した。

 東京Vは、1993年(平5)のJリーグ開幕から参戦する“オリジナル10”に名を連ねる名門だが、2008年に降格して以降、J2での戦いが続いてきた。その中、17年にセルタを02−03年に欧州チャンピオンズリーグに導くなどスペインリーグで20年指揮を執ってきた名将ロティーナ監督を招聘(しょうへい)。守備を中心に戦術を徹底し、16年の18位から5位へと順位を上げ、クラブ史上初のJ1昇格プレーオフに進出した。

 ロティーナ監督は、会見で1年間、指揮を執った日本サッカーについて聞かれ「去年の今…新体制発表会見の時より、日本のサッカーのことはよく分かっている。すばらしい選手がたくさんいる。大学サッカーから毎年、すばらしい選手が出てくるのは良いこと。技術、戦術、フィジカルの側面で、日本の選手のレベルは高い」と評した。

 一方で、東京VのJ1復帰に足りなかったこと、今季、強化したいポイントを聞かれると「戦術の部分、プレーの基準の明確化で、日本サッカーは成長の余地がある。我々が要求しているのも戦術の部分。日本サッカーの良さを消すのではなく、戦術の部分を加える」と即答。日本サッカーに足りない部分の強化こそ、東京VのJ1復帰に欠かせないポイントだと断言した。

 この日、登壇した新戦力11人への期待も口にした。「我々のプレーモデルに合致すると思い、オファーした。それは重要なこと。我々のプレーの方法で重要なのは戦術、技術。目標は成長すること。それは去年と変わらない。より良くすれば可能性は広がる」。17年に水戸ホーリーホックで14得点を挙げ、9季ぶりに復帰したFW林陵平(31)、新人ながらザスパクサツ群馬で10得点を挙げたFW高井和馬(23)、カマタマーレ讃岐から加入した北朝鮮代表DF李栄直(26)ら、攻守に計算できる新戦力が加わったことを喜んだ。

 羽生英之社長は「実質的に11年からクラブを預かりましたが、誤解を恐れずに言うなら、今年が1番、上がれる手応えを感じる。この期待感だけでなく、現実に行かなければいけない場所に戻るべく、この日から1年間、皆さんとともに努力していきたいと思っています。とにかく、今年は期待で胸がいっぱいです。高鳴ります」とJ1昇格を誓った。【村上幸将】