<馬術:全日本ジュニア馬場馬術大会>◇17日◇静岡・御殿場市馬術・スポーツセンター

 「美少女ライダー」神村ひより(17=アイリッシュアラン乗馬学校)が2連覇を達成した。リンドバーグ号に乗って前日の予選を1位で通過し、この日の自由演技も得点率71・775%で1位となった。技術点、芸術点とも審判全員が1位点をつける完勝だった。

 演技を終え、馬の世話をしていたとき、優勝を知らせる一報が入った。この日が17歳の誕生日だった神村は「17年間で一番楽しい誕生日です」を笑顔をはじけさせた。

 今年乗ったリンドバーグ号は、神村と同年齢の17歳というベテランだ。予選ではバリシュニコフ号でも参加し3位となっていたが、自由演技は迫力のある曲調に合わせて馬体の大きいリンドバーグを選んだ。それも功を奏した。

 昨年の優勝は「自分のことだけ」で無我夢中だったというが、今年は少し余裕も出てきた。「周囲のこととか、馬のこととか考えられたところもあります」。1年分、確実にステップアップしていた。

 東京から高速バスで通う御殿場市のアイリッシュアラン乗馬学校では、下田ますみアドバイザーとともに、昨年のリオ五輪出場枠獲得に貢献した林伸伍(32)からも指導を受けている。「ドイツと行き来して忙しいのに面倒をみていただいて、学校では食事も作ってくださる。本当にすごい人」と話す。東京五輪出場を目指す林の指導を受けることで、日本のトップレベルも身近に感じている。

 175センチの長身で、モデル並のスタイルとルックス。馬術会場でもひときわ目を引く。指導する林は「あの体形、長い手足は今後、馬に乗る上で有利な部分。上のクラスにいっても彼女の才能を生かせば楽しみです」と期待を寄せる。

 神村はジュニア世代の頂点に立ちながらも「まだ細かいミスがあります。今後の課題です」と冷静に話す。まずは昨年2位だった国体(9月30日開幕、愛媛)優勝が次の目標。「どんどん経験値を積んで、トップ選手に肩を並べられるような技術を持てるようになりたい」。17歳になったばかりの少女は、さらに高い目標に挑んでいく。【高宮憲治】

 ◆神村(じんむら)ひより 2000年(平12)7月17日、東京都生まれ。小学1年からクレイン千葉で乗馬を始め、同6年からアイリッシュアラン乗馬学校(御殿場市)に。東京女学館高2年。川崎市在住。175センチ、60キロ。