ゴールボール女子日本代表が海外の強豪を迎え撃つ−。2017ジャパンパラ・ゴールボール競技大会が4日から3日間、千葉市の千葉ポートアリーナで開催される。

 出場するのは世界ランク6位の日本、5位のカナダ、23位のギリシャ、30位の韓国で、2回戦総当たりのリーグ戦、最終日の6日には決勝、3位決定戦が行われる。観戦は無料で連日、競技体験会も予定されている。

 「天井が高くて音が聞き取りやすい。しっかり優勝という結果を残したい」。開幕前日の3日、公開練習を終えた守りの要の浦田理恵(40)は力強く言った。千葉ポートアリーナは20年東京パラリンピックの本番会場。昨年までの東京・足立区内から3年後を見据えて変更された。日本は12年ロンドン大会で金メダルに輝いたが、連覇を狙った昨年のリオデジャネイロ大会では準々決勝敗退。アジアの宿敵・中国に屈したチームは今、再建途上にある。

 新たな戦術も用意している。「サイレント・ゴールボール」。相手の投球をキャッチした選手が自軍の投球者にボールを渡す時、パスではなく直接手渡しするもの。視覚障がい者がボールの中の鈴の音を頼りに得点を競う競技で、相手の予測と判断を遅らせる効果がある。市川喬一ヘッドコーチ(41)も「ほぼ習得しました。コンビネーションもよくなっています」。ただ「この大会で使うかどうかはちょっと…。韓国がいますからね」と付け加えた。

 日本の今年最大の目標は、今月19日からバンコクで開催されるアジア・パシフィック選手権だ。来年6月の世界選手権(スウェーデン)出場がかかる大会を前に、アジア勢に簡単に手の内は明かせない。それでもこの日、非公開で行ったギリシャとの練習マッチで、選手たちは何度か新戦術をテストして市川ヘッドを苦笑させた。投球者がボールを手放す直前まで選手がコートを踏み鳴らす「フェイク」というテクニックも導入している。

 天摩由貴主将(27)は手応えを口にした。「チーム状態もよく、いい感覚で試合に臨めます。目標はアジア・パシフィックですが、この大会でも全員で守り、全員で1点を取るという、連動性のある日本らしいプレーで結果を残したい」。リオから1年。ポジション変更も行われて「別のチームになりつつある」(市川ヘッド)という日本。東京での金メダル奪還へ向けて、千葉で生まれ変わりつつある姿を披露する。【小堀泰男】

 ◆ゴールボール コートはバレーボールと同じ広さ。アイシェード(目隠し)を着用した両チーム3人ずつが向き合い、鈴入りのボール(重さ1・25キロ)を転がすように投球し合って、自陣ゴールを守りながら相手ゴールにボールを入れることで得点を競う。ゴールは幅9メートル、高さ1・3メートル。試合時間は前後半12分の計24分。