全国高校総体の相撲は5日、宮城・大崎市の鳴子スポーツセンターで個人戦決勝などが行われ、優勝候補だった元横綱大鵬の孫の納谷幸之介(埼玉栄3年)は、32人による決勝トーナメントの初戦で井田翔太(箕島高3年)に敗れた。「立ち合いで遅れてしまった。悔しい。自分の思った通りの相撲ができなかった」と何度も「悔しい」を繰り返した。

 32人を決める決定トーナメントでは危なげなく勝ち進んだが、迎えた初戦は最初の立ち合いが不成立となった。ここが勝負の分かれ目だった。「1回目はいい立ち合いだった。待ったをされて、集中力が切れてしまった」。2度目は劣勢。回り込みながら土俵際で投げの打ち合いとなり「基本ですから」と手はつかず、頭から落ちたが、軍配は相手に。物言いがつくも結局、覆らなかった。

 春の高校選抜で優勝し、高校横綱候補として迎えた最後の夏だった。「負けて学ぶというのも何ですが、こういう負け方をしないように、もっと練習を積んでいきたい。明日(団体戦で)全部勝てるようにしたい」と、悔しさをこらえるように話した。