関西大学ラグビーの大体大が、4年ぶりのAリーグ復帰をかけて10日に摂南大との入れ替え戦(京都・宝が池)に臨む。

 Bリーグで3連覇を果たし、7日は大阪・熊取町内の同校で調整。100人近い部員の思いは1つになった。かつて近鉄でも指揮を執り、13年シーズンに就任した中谷誠監督は「昨年は非常に悔しい思いをした。今年こそ、必ずAリーグ復帰を果たしたい」と力を込めた。

 2年連続でBリーグを全勝優勝して迎えた昨年12月10日の関大との入れ替え戦は、悲劇的な結末だった。前半を10−0とリードしながら、後半26分に追いつかれ10−10の引き分け。規定により昇格を逃した。関大は14年の入れ替え戦で0−39で敗れ、初めてBリーグに降格させられた因縁があった。その相手に、負けはしなかった。だが、勝ちきれなかった。その悔しさを抱えながら、この1年間を過ごしてきたという。

 昨年の入れ替え戦を経験したFB松坂泰作主将(4年)は「もう2度と同じ屈辱は味わいたくないです。Aリーグを知らない後輩たちに、来年、Aリーグで戦わせてあげたい。それが、僕たち4年ができる最後の仕事だと思っています」と悲壮感を漂わせた。

 かつて、無名の選手を鍛え、正月の国立競技場を沸かせた勇姿はヘラクレス軍団と呼ばれた。85年度に大学選手権3連覇中の同大に、関西リーグで10年ぶりの黒星をつけて初優勝。89年度は重戦車の明大と好勝負を演じ、大学選手権4強に進出した。関西リーグ優勝は5回。同大、京産大とともに「打倒関東」を合言葉にしてきた。

 ここ3年はBリーグでの戦いを余儀なくされたが、中谷監督は「うちは昔も今もFW中心のヘラクレス。それは変わらない。そこにバックスの良さを、うまくかみ合わせることができれば(Aリーグに)戻れると思います」。入れ替え戦で対戦するAリーグ8位の摂南大は外国籍留学生を擁する。松坂主将は「留学生に負けるわけにはいかない。うちはFWが武器。しっかりバックスでも流れを作りたい」と話した。

 Aリーグ復帰を果たした先にも、大きな野望がある。中谷監督は「京産大の大西監督に『何をしているんや』と。『早く戻ってこい』と言って頂いた。京産大は日本一を目指している。うちも京産大に追いつき、追い越せるようにしたい」と目を輝かせた。たたき上げの雑草魂で同大や早大、明大などの伝統校と互角の勝負を演じる方針は、大体大も京産大も共通するものがある。まずは4年ぶりのAリーグ復帰。そのはるか先にある、大学日本一という夢を追い続ける。【益子浩一】

 ★関西大学ラグビー入れ替え戦(12月10日、京都・宝が池球技場)★

 ◆摂南大(Aリーグ8位)−大体大(Bリーグ1位)

 ◆近大(Aリーグ7位)−龍谷大(Bリーグ2位)