<モンテディオ山形 未来を懸けて(1)>

J2モンテディオ山形が8年ぶりのJ1昇格に向けて大逆襲に転じる。

リーグ戦の3分の2となる28試合終了時点で10勝9分け9敗の9位(1試合未消化)。暫定ながら自動昇格圏内の2位新潟と勝ち点16差、J1参入プレーオフ圏内の6位熊本と同5差だ。

「モンテディオ山形 未来を懸けて」と題し、巻き返しを期す山形の情報を毎月掲載。第1回は不動の右サイドバックとしてプロ4年目を戦う、24年パリオリンピック(五輪)世代でU−21日本代表DF半田陸(20)のインタビューをお届けします。【取材・構成=山田愛斗】

   ◇   ◇   ◇

山形の未来を担う逸材だ。昨季から主力に定着した半田は、山形ユース在籍時の19年にクラブ最年少の17歳でプロ契約。高校2年でJリーガーになった。同年5月12日のホーム千葉戦で途中出場し、17歳4カ月11日でクラブ最年少デビュー。チーム唯一の県内出身選手で山形愛は人一倍強い。

「小さい頃に試合を見に行っていたチームのユニホームを着られるのは、誰もができることではないので、山形県民としてすごく誇りに思います」

小学1年時に上山カメレオンFCでサッカーを始め、憧れの存在と同じ道を歩んできた。「同じ上山出身の秋葉選手の背中をずっと追ってきました」。秋葉勝氏(38=山形ジュニアユース村山U−14コーチ)は半田が生まれた02年に、山形ユースからトップチーム昇格。上山カメレオンFCのOBでもある。プロ3年目までの成績も酷似。半田の1年目5試合、2年目15試合、3年目37試合出場に対し、秋葉氏は1年目7試合、2年目17試合、3年目31試合出場と共通点は多い。

半田は17年にU−15日本代表に招集されて以降、各年代別代表の常連だ。6月にウズベキスタンで開催されたU−23アジア杯に24年パリ五輪世代のU−21代表として参加。全6試合中5試合に出場し、大会3位に貢献した。

「すごくいい経験でしたし、アジア杯に出場し、さらにオリンピックへの気持ちは強くなりました」

同杯には青森山田出身のJ1東京MF松木玖生(19)、尚志(福島)出身のドイツ1部シュツットガルトDFチェイス・アンリ(18)と、東北に縁がある高卒1年目コンビも参加した。

「飛び級で僕らの代の代表に入って、遜色なくプレーし、2人ともめっちゃ人懐っこい性格です。特に玖生はオラオラしているイメージが最初ありましたが、実際はめちゃくちゃかわいい後輩です(笑い)」

J1昇格に挑む山形は現在9位と苦戦している。

「昇格を目指している中で全然満足できない順位ですが、まだ可能性はあるので、勝ち続けて上位に食らいつきたいです」

昨季はクラブ新記録の7連勝を含む12戦無敗(10勝2分け)を経験した。「先制されても何か分からないですが、大丈夫という自信はありました」。残り14試合で昨季の再現を目指す。

「本当に1つ1つ、目の前の試合に勝ち続けるために、僕自身の役割を全うしていけたらと思います」

攻守で存在感を発揮し、山形を上昇させる。

◆半田陸(はんだ・りく)2002年(平14)1月1日生まれ、山形県上山市出身。上山カメレオンFC、山形ジュニアユース村山、山形ユースを経て19年にプロ契約。Jリーグ初出場は19年5月12日の千葉戦、同初得点は21年4月21日の長崎戦。J2通算79試合3得点。今季は22試合出場。U−15日本代表からU−22代表まで各年代別代表を経験。背番号「3」。家族は両親と姉。利き足は右。176センチ、63キロ。血液型B。