今、デジタルトランスフォーメーション(DX)対応を推し進めようと考えている日本の大企業が多い。カギを握るのは、データを分析し、それをどのようにビジネスの課題解決につなげるかだ。ブリッジ役を担うのが、データの分析・可視化のコンサルティングを手掛けるデータビズラボ(東京・江東)だ。代表取締役の永田ゆかりさんが2019年に創業したばかりだが、次々と顧客企業が押し寄せている。

■コンサル退職して小休止しようと思ったら、仕事の依頼が次々

永田さんに起業したきっかけを聞くと「当時は起業という感覚はなく、前職のコンサルティング会社(KPMG)を退職して半年か1年程度休みたかっただけ。本当に次の仕事のメドなどなかったし、考えていなかった」と明かす。退職直前まで香港からインドにかけてアジアの5カ国・地域を出張で一気に回り、英語で商談をまとめてきた。10年以上コンサルとして走り続けて疲労がたまり、一度退職して小休止したいと思った。

だが、顧客はいっときも待ってくれなかった。退職後、SNS(交流サイト)で金融・証券やIT(情報技術)関連、広告代理店などの有力企業から次々と直接永田さん宛てに仕事の依頼が舞い込んでくる。結局、1人では背負いきれなくなり、会社を立ち上げて対応することにした。

永田さんは札幌市の出身。北海道有数の進学校、札幌南高校を卒業後に早稲田大学政経学部に進んだ。しかし、明確なビジョンを掲げて突き進むリーダー型の人間ではなかったという。勉強も仕事も、どちらかといえば受け身。ただ、根が真面目なので、与えられた仕事や課題に関して徹底的にやり抜くタイプだった。