外資系は高給ポジションを外部採用するケースが多い(写真はイメージ=PIXTA)

読者の方々の多くは「外資系企業は日系企業より給与が高い」というイメージを持っているのではないでしょうか。そのイメージはおおむね正しいです。英語と年収の関係の大きな要素を占める「外資系の年収」について、人材紹介会社のジェイエイシーリクルートメント(JAC)の黒沢敏浩プリンシパルアナリストが説明します。

転職時の年収と英語力が相関する背景には、英語力のレベルが大きく関係する「外資系」ならではの要素があります。外資系企業といっても、海外の方針や文化が浸透している外資色の濃い企業から、日本に長年定着している日本的な外資系企業までさまざまですが、ここでは一般的な視点でご説明します。

■日系企業の高給ポジション、内部昇格が中心

企業によって異なりますが、JACの実績をもとに比較した外資系の中途採用時の平均年収は日系企業より約100万円高いことが分かります。これはあくまで平均値で、個別のケースで大きく分かれます。

外資系の年収が高い理由は4つ挙げられますが、今回は以下の2つについて説明します。

●外資系は高給なポジションを外部から採用するケースが多い
●採用の際、日系より外資系の方が高いポジションに就きやすい

日系企業は給与の高い上級管理職などのポジションは内部昇進が中心のため、社外に求人が出にくいです。一方、外資系企業の高い給与のポジションは比較的社外に求人を出すことが多くなります。

日系企業はポジションに空きが出た場合、基本的に社員を上のポジションに異動させ、それで不都合がある場合は別部署から横や斜めの玉突き異動を実施してポジションを埋めます。これに対し、外資系企業は該当するポジションの人材を社内外から探します。特に、短期の視点で考えた場合、即戦力としてベストの人材は同業他社で同じポジションを務めている人材であることが多く、結果的に社外から採用するケースが多くなります。最近のはやりの用語でいえば、「ジョブ型」の採用です。