転職市場において、IT(情報技術)人材は相変わらず引く手あまただ。めまぐるしく変化する社会のなかでも、IT関連の業務や求められる人材はとりわけ変化が激しく、新しい職種も次々に生まれている。IT人材の転職動向について、転職サイト「type」などを運営するキャリアデザインセンターのキャリアコンサルタント・内山駿介さんに話を聞いた。

■システム内製化でIT人材の需要が急増

――新型コロナウイルス禍3年目となりましたが、IT関連の転職市場の状況を教えてください。

「IT人材の求人数は新型コロナ前と変わらない水準に戻っています。コロナ前から勢いがあったシステムインテグレーター(SIer)に加え、事業会社がエンジニアやコンサルタントを積極的に募集する動きが強まっています」

「事業会社やメーカーの募集が増えている背景には、ITシステムの内製化の動きがあります。これまで事業会社やメーカーがシステムを変更する際には、社外のITベンダーに依頼するのが一般的でしたが、それでは昨今の社会変化のスピードについていけなくなっています。コロナ禍をきっかけに新しいウェブサービスを導入して仕事の進め方を一新したいという企業や、ユーザーの要望に対してスピーディーに応えたいと考える企業もあります。そうした理由で業種を問わずシステムの内製化が進み、IT人材の募集が増えているのです」