「日経転職版」会員アンケートに寄せられた相談に「中の人」が回答する後編は、転職活動中に直面するモヤモヤを17問ピックアップ。面接突破や平日の活動方法といった誰もが抱える悩みから、「リモートワーク」の有無を転職理由にしていいのか? オンラインで選考が進むなかで社風はどう確認すべきか? といったイマドキの疑問まで、前編に続き日経HRのコンサルタント・中島秀雄さんに一問一答形式でアドバイスをもらいました。

■「人間関係」「給与、休日」が転職理由でもOK?

――転職活動の理由が「人間関係」でして、転職後に具体的に何がやりたいのか分かっていません。(40代、女性)

「人間関係だけが転職理由なのは望ましくないですが、理由の1つとして挙げるのは問題ないです。やりたいことが分からないというのは、今の仕事に満足しているのかもしれません。現職の仕事内容や経験を生かすことができ、同じ業界で人間関係のよさそうな企業や仕事を探してはいかがでしょうか」

――正直なところ、現職より給与が高く休みを十分に取れれば転職先にはこだわりがないのですが、何かいい志望理由はありますか。(30代、男性)

「それ以外の転職理由を1つ見つけてください。給与と休日以外で何が不満なのか、言い換えれば『これが変われば自分が満足できること』です。例えば、もっと大きなクライアントを担当したい、裁量権を持ちたいといったことなど。それを実現するために御社を志望するといった理由ではいかがでしょうか。給与と休日だけを理由にすると、より好条件の企業があった場合、すぐにまた転職してしまうのではないかと思われてしまいます」

――現職でリモートワークが禁止されました。リモートワークのない職場では働きたくありません。この点を転職理由にしてもいいのでしょうか。(30代、男性)

「育児や介護など家庭の状況があり、リモートワーク制度がないと働きづらいのであれば理由にしても問題ありません。ただ通勤が面倒だとか、出社が強制されるのは気が進まないというだけでは説得力に欠けます」

――父が働いている会社の子会社の選考を受けたいと思っています。企業の人事には伝えたほうがいいですか。(20代、女性)

「個人情報なので伝える必要はありません。伝えても問題ありませんが、伝えたところで選考結果には関係ないでしょう」

――新卒での就活時に落ちた企業に応募してもいいでしょうか。(20代、男性)

「問題ありません。むしろ『新卒の頃から変わらず愛着を持ってくれている』と歓迎する企業もあるくらいです。余談ですが、中途採用で一度応募して見送りとなった企業に再挑戦する場合は、1年ほど間隔をあけたほうがいいです。不採用直後は選考対象にしないという会社も多いので」