一橋大はビジネス界の評価が高い

「日本資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一が建学に携わった一橋大学。実業界を中心に多くの人材を輩出してきた。国内最大級の社員口コミサイト「OpenWork(オープンワーク)」がまとめた「年齢別の出身大学別年収ランキング」によると、25歳時点では東京大学出身者が1位。だが、ミドル層の40歳以降は一橋大出身者が上回り、トップに立った。その理由を探った。

■一橋大出身者はそつなく、出世早く

「東大出身者は優秀だと感心する人もいるけれど、本当にそうなのかと首をかしげたくなる人もいる。一橋大出身者は合理的で現実的な人が多く、リーダー人材として評価は全体に高い」(慶応大学出身の総合商社勤務)、「東大出身者に比べ一橋大出身者は少ないが、計画通り仕事をこなす人が多い。そつがないので、やはり出世は早い方だと思う」(早稲田大学出身の大手メーカー勤務)。大手企業の複数の社員に一橋大出身者の評価を聞くと、このようなコメントが返ってきた。

一橋大は法学、経済学、商学、社会学の社会科学系4学部からなる国立大学。学生数は1学年1000人弱で、東大の3分の1の規模だ。国公立大文系の偏差値を見ると、東大に次ぐ水準で、京都大学の経済学などの学部とほぼ並ぶ。全国的な知名度は東大や京大、早慶に比べて劣るが、ビジネス界の評価は極めて高い。

この調査はOpenWorkに登録された出身大学データと各大学別出身者の年収、年齢を同社が独自のアルゴリズムにより集計し、出身大学の想定年収を年齢別に算出した。

OpenWorkが今春にまとめた年齢別の出身大学別年収ランキングによると、25歳時点では東大、一橋大、慶大、京大、東京工業大学の順。働き盛りの35歳では東大は945.2万円と一橋大の900.6万円より頭1つ抜けて高い。慶大は852.8万円、早大は767.9万円とそれぞれかなりの差がある。年収の早慶戦では常に慶大が一歩リードしている。