転職ドラフトでは求職者の経験やスキルを重視、エントリーに際して独自の審査を課している。技術にとどまらず、経歴などについて分かりやすく、かつ詳しく書いてあるかどうかも重要という。運営側も必要に応じて改善点などを指導している。こうした取り組みからか、「採用企業にとっては、エンジニアとの面接にたどり着ける確率が高い点も魅力だと思います」(中西氏)という。

人材サービスのスタートアップ、体験入社(神奈川県鎌倉市、松本聖司代表)は、募集企業の仕事や職場などを紹介する動画配信サービスや、半日から1日ほどかけて実際に社内の見学や業務の体験、社員と歓談できるサービスを提供している。

「転職サイトや人材紹介といったこれまでの転職手法では、企業の表面的な情報しか得ることができません。それをしっかりと伝えられる方法はないかと考えて、たどり着いたのが体験入社サービスです」と、松本代表は説明する。設立から約1年で約50社が導入した実績があるという。

■大切なのは「誰と一緒に働くか」

半導体製造装置メーカーのアペックス(東京・港)に転職、産業機器部で働く斉藤優斗さん(仮名、25)はこのサービスの利用者の一人。前職はIT企業のサーバー運用オペレーター。契約社員での採用で、3年後には正社員に登用されると聞いていたが、「入社してみると10年以上契約社員のままの人もいて、正社員になれるチャンスはほとんどないと感じた」という。

「入社してみたら聞いていた話と違った」「思っていたような雰囲気ではなかった」――。転職を経験した多くの人は、思い当たることがあるのではないだろうか。斉藤さんは以前に勤めたほかの会社でも、同じような経験をしていた。

1社目の会社に勤めたときのことだ。「和気あいあいとした明るい雰囲気と聞いていたのに、実際はかなり厳しい職場で、未経験者に仕事を教える体制も整っていなかった」ことから早々に退職。「自分にとって仕事選びで大切なのは、どんな仕事をするかではなく、誰と一緒に働くか」と話す。

斉藤さん(中央)は「仕事選びで大切なのは誰と一緒に働くか」と話す