■20〜30代の実店舗からのSNS発信に期待

EC専用のブランドとして展開してきたスタイルミキサーだが、20年6月以降、名古屋市や大阪府吹田市などで出店を始めた。4店舗目となるららぽーと東京ベイは店舗面積が最大で、ブランドコンセプトを発信する旗艦店と位置付ける。

「店舗を構えることでブランドの認知度を高めることができ、男性や家族層などの新規顧客の獲得につながる」。スタイルミキサー部の寺真矢部長は店舗を持つ効果や狙いをこう話す。実際に40代までの幅広い顧客の来店が確認されるなど効果も出ている。

ブランド立ち上げ以来、ECでの販売は好調に推移しているが、現在店舗での売り上げが3割を占めるようになった。実店舗は実際に商品を試着したり、手に取ったりできる点も評価されている。来店後にECで買い物をするなど、多様化する消費者の買い物スタイルにも対応する。

スタイルミキサーの主要顧客は20〜30代で店舗からのSNS発信は相乗効果が見込めるとみる。寺部長は「店舗からの発信でブランドのイメージや商品を広く伝えられ、EC販売への誘導も期待できる」と話す。

新型コロナウイルス禍では消費者のEC利用が拡大し、今後もネットでの買い物需要は伸びるとみられている。単に商品を販売する店舗運営にとどまらず、リアルとデジタルの融合で顧客に訴求する戦略が不可欠になる。

(加藤彰介)

[日経MJ 2021年5月26日付]