今回取り上げるのは国内の全公募投資信託を対象にした過去6カ月間の資金純流入額ランキングだ(7月末時点)。首位は「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」となった。

「グロイン」と呼ばれ、「グロソブ(グローバル・ソブリン・オープン)」と共に毎月分配型ブームの一翼を担った投信だ。全盛期には1カ月で3000億円以上集め、残高が2兆円を超えた時期もあった。

足元では高齢者など定期的な資金引き出しニーズにかなう商品として、毎月分配型が見直されていることもあり、人気が再燃した格好。7月末の残高は上場投資信託(ETF)を除く全投信の中で最大だ。

グロインがどんな運用をしてきたのか基準価額から読み解きたい。純粋な投信としての実力は「分配金再投資ベース」を見るのが最適だが、分配金を再投資に回す受益者は少ないだろう。分配金を基準価額に合算していく「分配金貯め込みベース」が実際の投資行動に近い結果を表しているといえる。

グロインの「貯め込みベース」基準価額は約1万5000円。元本の1.5倍になっており、運用の成果以上を分配に充てる「タコ配」状態ではない。なお「再投資ベース」基準価額は約1万9000円(元本の1.9倍)で、運用開始以来のリターンは「貯め込みベース」を40%上回る。分配金再投資によって得られる複利効果は大きい。

(格付投資情報センター)

[日経マネー2019年11月号の記事を再構成]

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