■筋トレは才能ではなくて努力 仕事も一緒

CI事業は順調に伸び、政府や大企業との仕事がメインとなりつつある。普段はTシャツなどを着ることが多いが、大きな仕事の勝負どころは断然スーツだ。「経営者の方々はみなきちんとした格好をしていらっしゃるので、私たちも礼を持ってスーツを着ていきます。普段カジュアルなだけに、モードが切り替わりますね」

ゴールドマン時代にはアームレスリングの全日本チャンピオンになったこともある

大きな商談に加えて、もう一つ、スーツには大事な役割がある。それは年に数回開くパーティーのときに「お客さまに心からのおもてなしの気持ちを見せる」ということだ。

「筋トレは才能ではなくて努力だ」と言う。食事制限、トレーニング、自己管理を繰り返すだけ。だれでもできるし、だれでも一番になれるスポーツだという。「仕事も一緒です。気を抜いたり、違うことをしたりせず、どれだけの時間をコミットしたかという仕事量で決まる。天才的経営者もいるでしょうが、愚直に日々やることが大事。そうして社長が頑張っている姿を、社員はみんな見ているんです」

寝ている間にアイデアを思いつけば、すかさず枕元のパソコンに打ち込むこともしょっちゅう、という仕事熱心さ。「昨日の自分より今日の自分が進んでいる、というのを実感するのが好き」。人生は有限の時間。だから一分一秒を何に使おうかと、タイムマネジメントを大切にしている。19年のゴールデンウイークに5年ぶりの休暇をとった。

(Men's Fashion編集長 松本和佳)

松本勝
東京大学大学院工学系研究科修了。ゴールドマン・サックス入社後、2010年に人工知能を用いた投資ファンド設立。14年には現在CEOを務める「VISITS Technologies」を創業