■地域産業×eスポーツの掛け合わせ

NTTe-Sportsでは、一般的な眼鏡よりずれにくいことや、痛み、圧迫感が少ないことを生かし、機能的な眼鏡フレームとしてゲーム以外の用途も訴求したい考えだ。例えばオンライン会議やビデオ編集などでヘッドホンを装着するときにも、快適な装着感で集中力を高められる。マスクをかけたときのひもによる痛みや着脱時のズレもない。鼻あてで跡がつくことや、眼鏡によるメイクくずれを気にする人にとっても有用だ。

HawkEyeは、プロ選手も使用するスポーツサングラスを設計・製造している福井県鯖江市の眼鏡メーカーと共同開発したものだ。鼻あてのない構造はそのスポーツ用グラスが基になっている。

NTTe-Sportsの影沢潤一副社長は「鯖江は眼鏡の聖地だが、若い人にはそれを知らない人もいる。eスポーツを通じた地域活性化は、NTTe-Sportsのミッションの1つ。地域産業の強みとeスポーツという新しいシーンを掛け合わせる取り組みも進めていきたい。製品を通じて地域の特徴を知ってもらうきっかけになるのではないか」と語る。

NTTe-Sportsの影沢潤一副社長。度入りのレンズに交換したHawkEyeをかけている

クラウドファンディングでの出足も好調なHawkEye。「その実績を踏まえ、眼鏡店などに販売コーナーを設置して、ゲームプレーヤー以外の人にも知ってもらえるようになれば」と同社。

実際に装着してみると、鼻あてがなくテンプル全体で支える構造により頭への圧迫感が少なく、また汗や顔の脂で滑ることがほとんどないため装着感は快適だった。オンラインに限らず眼鏡店にも販路が広がれば、一般用の眼鏡フレームとしても幅広い層に訴求できそうだ。

(文・写真 フリーライター 湯浅英夫)

[日経クロストレンド 2021年7月8日の記事を再構成]