■発達障害のある人の意見を聞いた

大栗紙工(大阪市)の「mahora」は、発達障害がある人の声から生まれた、目に優しいノート。「光の反射を抑えた中紙」「識別しやすいケイ線」「シンプルなデザイン」といった特徴を備える。

サンプルを作り、一般社団法人UnBalance(大阪市)の協力で、延べ約100人の発達障害がある人にアンケートを行って改良を重ねた。この過程でノートに対する既成概念、例えば「中紙はきれいな白色の紙」「ケイ線はあまり目立たないように薄く」「日付やナンバーを記入できるスペースが必要」などがストレスの大きな原因になっていたことを知り、商品に反映させた。

20年の2月からB5判を自社ECサイトで販売し、同年8月には卸ルートにも広げ、両ルート合計で21年の2月までに約1万7000冊が売れた。21年2月末に色やサイズ、A4判を追加するなどラインアップを拡充したところ、同年3月から6月の4カ月で約2万4000冊を販売した。

大栗紙工の「mahora」は、発達障害がある人の声を生かして何度も試作を繰り返した目に優しいノート(写真提供/大栗紙工)

TAG STATIONERY(タグステイショナリー、京都市)の「EggnWorks」(エッグンワークス)は「隠れた才能を見出し、商品化して世に出す アーティストのためのプラットフォーム」を掲げる。EggnWorksのノートは、一般投票で選ばれたアーティストの作品を表紙に再現している。

タグステイショナリーの「EggnWorks」のノートは一般投票で選ばれたアーティストの作品を表紙に(写真提供/タグステイショナリー)

■パソコン用の横長ノート

ダイゴー(大阪市)は「isshoni.」ブランドから「ノートデスク」「ノートデスク厚口」を発売した。テレワークやオンライン会議のときに、狭い机の上でもパソコンの前に置ける横長のノートだ。

これからのノートについてさまざまな形状を検討する中、ノートパソコンを置いた狭い机の上でも広げられるノートがあればいいという話題になり、試作をスタートさせた。20年9月に第1弾の商品を発売し、反響があったので同年11月に第2弾を追加。当初は持ち運びを考慮し、ページが少ない商品にしていたが、たくさん書けるページ数の多い商品の要望があり、21年2月には厚みのある糸とじ製本のノートデスク厚口を発売した。

ダイゴーは「isshoni.」ブランドの「ノートデスク」「ノートデスク厚口」。ノートデスク厚口は、180度に開くことができる(写真提供/ダイゴー)

セキセイ(大阪市)の「ラポルタ スマタテペン」は、ボールペンにスマホのスタンド機能があったら便利ではないかという発想から生まれた。実績は非公表。19年9月から販売し、コンビニや量販店にもルートを拡大している。

セキセイの「ラポルタ スマタテペン」は、ボールペンにスマホのスタンド機能を持たせた商品。レッドやオレンジ、ブルー、グリーンなど8 色で展開(写真提供/セキセイ)

(日経クロストレンド 大山繁樹)

[日経クロストレンド 2021年8月17日の記事を再構成]