「まだ若くても、この先自分の体に起こる変化を知っておくことが大切」と産婦人科医の高尾美穂さん。年代別にやっておきたいことを教えてもらいました。

■20代 2割以上の人が「やせすぎ」。“若さで乗り切る”は禁物

20代のTO DOリスト
□BMIが18.5未満、25以上であれば、適正体重に近づける努力をする。
□栄養のバランスが偏りがち。食物繊維やたんぱく質も積極的に摂取する。
□ひどいPMSや生理周期の乱れがあれば、放置せずに、医師に相談する。BMIとは、[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で算出される値で、肥満度を表す。例えば、165cmで60kgの人だと、60÷(1.65×1.65)=22.0。日本肥満学会の定めた基準では、18.5未満が「低体重(やせ)」、18.5以上25未満が「普通体重」、25以上が「肥満」。20代女性は2割以上が低体重。適正体重に近づけることが大切だ。読者606人のうち、42.4%が、「ここ3年の間にダイエットをした」と回答。ダイエット法として多かったのが、主食やスイーツを減らす「糖質オフ」。ダイエットした人のうち、成功して現在もキープしている人は約3割、失敗した人が約3割、リバウンドした人が約4割いた。TAKAO'S ADVICE
生理周期が定まる20代は将来のための大切な時期
仕事がきつかったり、睡眠時間が取れなかったり…無理をしてもどうにかなるのが20代。ひとり暮らしの人も多く、食事も偏った内容に。やせすぎの割合が多いのもこの年代です。やせすぎは生理に影響したり、卵巣機能の低下を招くことが分かっています。10代後半から20代の前半は、生理の周期が安定していく時期。そこで無理をすると、その後ずっと不安定になってしまう可能性も。若いからと、体に向き合わないのはNGです。

■30代 後半からはエストロゲンが減少。「産後うつ」を経験する人も

30代のTO DOリスト
□20代同様、適正体重を維持し、バランスのよい食事を取ることが妊活にも◎。
□産後は人生で最もホルモンバランスが乱れる時期。知識とケアが必要。
□2年に1度の子宮頸がん検診を推奨。罹患率が上がる30代からは特に大切。グラフは人口10万人当たり何例新たに診断されるかという罹患率を示したもの。子宮がんの罹患率は増加しており、特に子宮頸がんの罹患率は30代など若い年齢層で増加傾向にある。グラフでは示されていないが、子宮体がんの罹患率は中高年で増加傾向にある。また、卵巣がんはすべての年代で罹患率が増加している。読者606人のうち、「週2回、1回30分以上」の運動習慣がある人は約30%。うち、約55%がウオーキング、約37%がヨガ、約33%が筋トレをしていると回答。続ける工夫として、「曜日や時間を固定する」「手帳などに記録して、モチベーションUP」などが挙がった。TAKAO'S ADVICE
出産後に女性ホルモンのバランスが大きく変化
仕事や恋愛の悩みが落ち着く人も多い30代。一方で、周りと比べ劣等感を抱くなど、自分なりの幸せを探してもがく時期です。女性の体に最も大きな変化を及ぼすのが、出産。産後の体は排卵が抑えられ、生理がありません。これは卵巣から分泌される女性ホルモン「エストロゲン」がなく、閉経後と同じ状態ということ。産後うつなどで“人生のボトム”になる人もいるほど。そして、30代後半からはエストロゲンが減少し始めます。