まもなく始まる新年度。スケジュール管理がうまくいかないと悩んでいるなら、このタイミングで手帳を見直してみてもいいかもしれない。ポイントは「スマートフォンとの併用」。スマホが苦手としている点を補う機能を持つユニークな手帳を、文具ライターの納富廉邦氏が紹介する。

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今や「スケジュール管理」という用途に絞れば、スマホを使うほうが圧倒的に便利で、紙の手帳の出番はかなり減っている。とはいえ、完全にスマホに置き換えられるかというと、まだスマホによるスケジュール管理機能も、そこまで優秀ではない。

例えば、日をまたぐスケジュールの入力や表示はほとんどのアプリが苦手としているし、広い範囲のスケジュールを確認したいときもスマホは見やすいとは言いがたい。さらに、メモとスケジュールをリンクさせる機能はあっても、手帳のように「スケジュールページの端っこに、ちょこちょことメモを書いておく」といったことはできないし、できても視認性に劣る。

とはいえ、スケジュールを一回入力しておけば、それを月単位、週単位、日単位で閲覧できる機能や、常に手元にあって画面を見る時間が長いことなど、スマホには紙の手帳の不便さを解消する機能が多いのも確か。つまりは、併用するのが現時点での最良の解決策ではないかと思う。

もうすぐ新年度が始まる。「スマホがあればいいや」と昨年末に手帳を買い損なった人、紙の手帳を買ってはみたがスマホとの併用がうまくいかない人に向けて、5つの「使える」手帳を選んでみた。

■予定はスマホ、記録は手帳で/「day-free」

ほぼ日「day-free」。文庫(A6)サイズ:1650円(左、カバーは別売り。従来の『ほぼ日手帳』のカバーにセットして使うことができる)、A5サイズ:2530円

「day-free(デイフリー)」は、ほぼ日手帳の2020年版から登場した新しいフォーマット。ざっくりと月々の予定が書ける見開き4カ月の年間予定表と、見開き1カ月のブロック型マンスリー、そして後は日付が入っていない方眼ケイのメモページが175ページ(A5サイズは171ページ)に、もろもろのオマケページという構成。つまり、月間のスケジューラーでざっと予定を俯瞰(ふかん)しつつ、日々のもろもろが書きたい場合に、自分で日付を書いて方眼ページに書き込むという使い方を想定した手帳なのだ。

上から見開き4カ月の年間予定表、見開き1カ月のブロック型マンスリー、日付が入っていない方眼ケイのメモページ

サイズは文庫本(オリジナル)サイズとA5(カズン)サイズの2種類。スケジュールや日々の記録をスマホと併用して書くという用途なら、持ち歩きやすい文庫サイズがお薦め。厚さも従来のほぼ日手帳の約半分だ。

文庫サイズ(左)とA5サイズ。携帯性やメモ的な使い方なら文庫サイズ。ライフログ的に使うならA5サイズがお薦め文庫サイズの厚さは従来のほぼ日(左)の半分。より携帯性が向上し、メモやノート的に使うことも考慮された構造

この手帳とスマホの併用が便利なのは、日々のちょっとした記録や、チケットの半券などの細かい紙資料といったものを、ここで1年分管理しつつ、細かいスケジュールはスマホで行う、といった、ライフログとスケジューラーの併用ができること。読み物も充実しているので持ち歩く楽しみもあるのだ。