グーグルは2020年8月20日、新しいスマートフォン「Pixel 4a」を発売した。リーズナブルな価格ながら、人工知能(AI)技術の活用などで同社のハイエンドモデル「Pixel 4」に匹敵するカメラ性能を備えているのが特徴だ。その実力はどれほどのものなのか。

■上位機とサイズはほぼ同じだが、質感は劣る

スマホ向けOSの1つ「Android」を開発しているグーグルは、独自のスマホ「Pixel」シリーズも提供している。その最新機種となるのが、Pixel 4aである。

これは19年10月に発売された「Pixel 4」シリーズの機能や特徴を、より手ごろな価格で利用できるようにしたモデル。国内ではグーグルの公式オンラインストア「Google Store」でSIMフリーモデルを直接販売しているほか、ソフトバンクでも扱っている。Google StoreにおけるPixel 4の価格は最も安価なモデルで8万9980円だったが、Pixel 4aは4万2900円と半額以下で購入できる。

だが、これだけの価格差があると、正直なところ、機能面、性能面の違いが気になる。ではPixel 4aがどの程度の性能を持つのか、Pixel 4と比較しながら確認してみよう。

まずは本体のサイズを比べてみると、Pixel 4はディスプレーが5.7インチでサイズは幅68.8×高さ147.1×厚さ8.2ミリ、162グラムであるのに対し、Pixel 4aは5.8インチで69.4×144.0×8.2ミリ、143グラム。大きさはほとんど変わらず軽量で持ちやすいサイズ感ながら、ディスプレーは少し大きくなっている。

そこに大きく影響しているのはフロントカメラだ。Pixel 4aは後から発売されたこともあり、ディスプレー内にフロントカメラを収め、その部分だけをくりぬいた「パンチホール」と呼ぶ構造を採用することで、上部のベゼル(縁)を小さくし、ディスプレーサイズを大きくしているのだ。

「Pixel 4」(左)と並べてみたところ。Pixel 4aはフロントカメラ部分がパンチホール構造となり、上部のベゼルがより小さくなっているのがわかる

ただ実際に本体に触れて比べてみると、低価格化の影響が見られる部分が多いと感じる。その1つが背面の素材だ。Pixel 4はマットな加工を施したガラス素材を使っているが、Pixel 4aは樹脂素材を使っているため、質感はややチープな印象だ。

またPixel 4は顔認証を採用しており、前面・背面ともにすっきりしたデザインとなっているのに対し、Pixel 4aは背面に指紋センサーを搭載しているため、デザイン的にはやや古い印象を受けてしまう。もっともコロナ禍でマスクの着用が欠かせない現状では顔認証は使い勝手が悪いので、Pixel 4aの指紋センサーは逆にアドバンテージともいえる。

Pixel 4aの背面。素材は樹脂。指紋センサーが備わっていることから、デザインはやや古めかしいがコロナ禍ではかえって便利だ背面もPixel 4(左)と比較。デザインは統一されているが、素材や指紋センサー、カメラの数などに違いがある

色は選べない。Pixel 4が「Just Black」と「Clearly White」の2色であるのに対し、Pixel 4aはコストダウンのためか「Just Black」しか用意されていない。ケースを付ければ色を変えられるが、ケースに入れる習慣のない人にとっては残念なところだ。

Pixel 4aの側面上部。3.5ミリのイヤホン端子が付いているのもPixel 4との違いの1つだ