9月に2年ぶり2度目となる全米オープン優勝を果たしたテニスの大坂なおみ選手。2019年の全豪オープンと合わせて4大大会タイトルを3回獲得し、いまや世界でもっとも注目されるアスリートは、ファッション分野でも絶大な影響力を持つ。今大会、注目を浴びたのはコートに映えるビビッドな黄色の腕時計。大坂選手がブランドアンバサダーを務めるシチズン時計の製品だ。手ごろな価格とユニセックス仕様の「大坂なおみモデル」はダイバーシティーを指向する現代の感性にもマッチして、鮮やかなスマッシュヒットを飛ばしている。

■男女の壁ない「なおみモデル」

「大坂なおみの黄色いベルトの時計がほしい」。全米オープンで大坂選手の快進撃が始まるや、シチズン時計への問い合わせが日に日に増加していった。

装着していた黄色モデルは20年1月、全豪オープンに合わせて発売された「大坂なおみモデル エコ・ドライブ電波時計 ダイレクトフライト」だ。文字盤は空のブルー、ウレタンベルトはテニスボールの黄色を思わせるカラーリング。大坂選手が今回着用したカラフルで鮮やかなウエアとのコーディネートが絶妙だった。

大坂なおみモデル エコ・ドライブ電波時計 ダイレクトフライト ケース:36mm、スーパーチタニウム(純チタニウムに表面硬化技術デュラテクトを施した独自素材)、5気圧防水 駆動装置:光発電エコ・ドライブ電波時計 税別価格:5万8000円

このモデルは、同社が独自に開発した、ステンレスよりも40%程度軽い素材「スーパーチタニウム」を使っていることも売り物の一つ。アンバサダーに就任して以来の「軽くてプレーがしやすい時計を」という大坂選手の要望にかない、目下、彼女のお気に入りだという。

「ザ・シチズン」など主要7ブランド横断で赤い時計を展開する「JOUNETSUコレクション」の広告ビジュアルも話題に

大会終了後、売れ行きは1月の発売時に次ぐ第2のピークを迎えた。税別5万8000円という比較的手ごろな価格も人気の理由だ。「大きな大会で話題になるアスリートモデルの時計は高額なものが多いけれど、これは手が届く値段」と大坂ファンの30代男性会社員は話す。

「なおみ特需」はこの黄色モデルにとどまらず、大坂選手を広告ビジュアルに起用しているJOUNETSUコレクションにまで及び、「試合前の10倍以上の問い合わせがある」(シチズン時計)。JOUNETSUコレクションとは「ザ・シチズン」「アテッサ」「プロマスター」など主要7ブランドを横断した「赤」をテーマにした9モデルのコレクション。「時の女神」大坂選手が赤いドレスで登場する印象的な広告の反響も大きい。