図1 自転車のルート検索・ナビが利用可能になったほか、歩行者ナビでは拡張現実(AR)機能で実際の風景に道順を重ねて表示。車移動ではルート上で実施中の速度違反取り締まり情報などを共有できる。国内では長らく未対応だったオフラインマップにも対応した

最近、「グーグルマップ」が大幅に進化している。便利な機能がたくさん加わったので見逃せない(図1)。

一番大きな変化は、自転車での経路検索に対応したことだ(図2)。自転車で移動する際、自動車用のルート検索では交通量の多い大通りや、トンネルを通るルートも表示されるのが困りものだった。今秋追加された自転車の経路検索では、急坂やトンネル、悪路などを避け、自転車専用レーンがある道路を優先的に表示してくれる。10月上旬現在は東京、神奈川、大阪など10都道府県に対応する。

図2 経路検索で「自転車」を選ぶと、急な坂やトンネルなどをできるだけ避けた自転車向きのルートが表示される。10月上旬現在、東京、神奈川、大阪、愛知など10都道府県に対応する

スマホでは、自転車のナビ機能を利用できる。音声ガイダンスがあるので、スマホをカバンに入れたままでも音声で進むべき方向がわかる。スマホを自転車に固定しておけば、画面でも確認できてさらに便利(図3)。ただし、画面を見続けたままになるのは避けよう。

図3 スマホなら車や徒歩の場合のように、ナビ機能を利用できる。スマホを手に持っての運転は危険。自転車にスマホを固定できるホルダーを購入するとよい

■オフラインマップが日本上陸

自転車以外のナビにも新しい機能が加わっている。地図を見ていても間違った方向に進んでしまうという人には、歩行者ナビにある「ライブビュー」機能がお薦め。実際の風景を画面に映し、その上に進行方向の矢印を重ねて表示する(図4、図5)。ただし、画面を見ながら歩くのは危険だ。曲がり角が正しいか確認したいときだけ、立ち止まって見るようにしよう。

図4 徒歩のナビでは実際の風景に進行方向や通りの名前を重ねて表示できるようになった。間違った方向に進むと、正しい方向を示してくれるので安心図5 経路検索で「徒歩」を選んで「ライブビュー」をタップ(画像の赤丸1、2)。カメラが起動し、道沿いの建物や看板などに向けると(画像の赤丸3)、現在地と自分が向いている方向が特定される

車のナビ機能には、事故や速度違反の取り締まりなどの情報をユーザーが報告し合って共有できる仕組みが加わった(図6)。特に速度違反の取り締まり情報はかなり正確で役に立つ。

図6 車での移動中、進行方向にスピードガンのマークが現れたら、速度違反の取り締まりだ(左)。自分が事故や取り締まりを見かけた場合、「+」マークから報告できる(画像の赤丸1、2)

オフラインでも地図を閲覧できる機能は、海外では何年も前から提供されていたが、日本では利用できなかった。最近、日本でもようやくオフラインマップに対応。山間部など電波が弱い場所に行く際は、事前に地図データをダウンロードしておくとよい(図7)。

図7 地図データを事前にダウンロードしておけば、電波が弱い場所や圏外でも地図をサクサク表示できる。画面右上のプロフィールアイコンをタップして「オフラインマップ」を選択(画像の赤丸1、2)。エリアを指定してダウンロードする(画像の赤丸3、4)

スマホが圏外でも、車での経路検索とナビ機能は利用できる。また自分が行動する範囲の地図データをダウンロードしておけば、出先でのデータ通信量を節約できる。毎月の通信量が気になる人は積極的に利用しよう。

新型コロナウイルス感染者の情報を地図上に表示する機能も追加された(図8)。

図8 「マップ(グーグルマップ)」アプリで「レイヤー」ボタンを押して「COVID-19関連情報」を選ぶと(画像の赤丸1、2)。7日間の新規感染者数や増減傾向がわかる(画像の赤丸3)。感染者が多い地域では右のように地図が色分けされ、感染者が多いエリアほど色が濃くなる(画像の赤丸4)

[日経PC21 2020年12月号掲載記事を再構成]