新しい年を迎え、金運アップの願いを込めて財布を買い替える人も多いだろう。最近の財布のトレンドは、携帯性に優れた手のひらサイズのミニ財布。スマホ決済などキャッシュレス化が進んだことで支持されている。形状のバリエーションも増え、自分に合った使いやすいものを選べるようにもなった。そこで、人気のミニ財布を経年変化や風合いが楽しめる革の種類別に紹介。今回は丈夫さが魅力のブライドルレザーのミニ財布を取り上げる。

■ロウを染み込ませたブライドルレザー

白く浮き出るブルームはブライドルレザーの象徴

ミニ財布をオン・オフ兼用で使う場合はレザーモデルを選ぶといいだろう。レザーであればミニサイズでも上品な印象を与え、ビジネスやフォーマルなシーンにも対応する。なかでも日常的に使うなら、ブライドルレザーのミニ財布がおすすめだ。

ブライドルレザーは優れた強度と経年変化が魅力だ。牛革に何度もロウを塗り込み繊維を引き締め、耐久性を高めているのが特徴。ロウを染み込ませているため水分が浸透しにくく、ほかのレザーと比べて水や汗にも強い。もともと馬具に用いられていたレザーということからも、その丈夫さがうかがえる。

革表面にはロウが白く浮き出た、ブルームと呼ばれる白い粉が見られる場合もある。これは汚れではなく、ブライドルレザーの個性であり証しといえる。使い続けるうちにこのブルームが取れていき、革には美しい光沢が生まれ、色味も深みを増していく。こうした経年変化がしっかり表れるのもブライドルレザーの魅力なのだ。

■カード派に最適な極薄設計

ソメスサドル「ヴァーレンドルフ ミニウォレット WF-04」(1万8000円、税別、以下同) 。幅120×高さ90ミリメートル

馬具職人が集まり、1964年に創業したソメスサドル。北海道の馬具づくりの技術を駆使し、現在まで馬具の製造と、そのほかの革製品を手がけている。そんな同社のブライドルレザーの注目ミニ財布が、極薄設計の「ヴァーレンドルフ ミニウォレット」だ。

革を貼り合わせた薄作りの財布で、カードケース感覚で携帯できる。中央にファスナー付きコインポケットを搭載し、外装に6つのカードポケットを備える。紙幣も折りたためば収納できるが、カード決済をメインとする人に適したスリムな財布となっている。

表革には馬具用革を厳選したブライドルレザーを使用し、鞍(くら)をイメージした曲線がデザインの特徴だ。内革にはタンニンなめしのしなやかな牛革を使い、ブライドルレザーと同様にエイジングによる艶が楽しめるという。

19年8月の発売から徐々に人気が高まり、「20年の売り上げは19年と比べて約20%増」とソメスサドルの営業部・川崎晋範氏は話す。主な購買層は30〜40代のビジネスパーソンで、「かばんから財布を取り出す必要がなく、通勤や出張に便利」「オフは手ぶらで出かけられる」などの理由で支持されているという。

スリム設計だがコインポケットはマチ付きで使いやすい